\ミノリの知らない世界/vol.2:教育旅行における”産業観光”の世界

\ミノリの知らない世界/vol.2:教育旅行における”産業観光”の世界

先月に行われた、「第16回教育旅行シンポジウム」公益財団法人日本修学旅行協会(※)において、
「教育旅行と産業観光~産業観光を教育旅行にどのように位置づけるか、SDGsの視点も踏まえて~」というテーマのもと、教育旅行における「産業観光」の効果的な学び方や課題、これからの方向性などが基調講演やパネルディスカッションで話し合われていました!

本日はその内容を要約し、皆様にご紹介したいと思います!
(※共催:公社・日本観光振興協会、全国産業観光推進協議会)

参考先:日本修学旅行協会「第16回 教育旅行シンポジウム」~教育旅行と産業観光をテーマに開催|KKS Web:教育家庭新聞ニュース|教育家庭新聞社 (kknews.co.jp)

◇そもそも産業観光とは?◇

・・・歴史的・文化的に価値ある工場や機械などの産業文化財や産業製品を通じて、ものづくりの心にふれることを目的とした観光のこと。
特に、以下の3つを観光資源として人的交流を図ることを意味する。

・歴史的・文化的に価値のある産業遺産
・工場などのものづくりの現場の見学
・そこから生み出される産業製品の観賞

◇なぜ“産業観光”が今注目されているのか?◇ ~コロナ渦だからこそ?!~

■理由1:コロナ禍で不要不急な旅行を自粛する動きがあるが、”地域の経済を活発化させる産業観光は緊急かつ重要な行動”であると考えられているため。
■理由2:最近では修学旅行先で1日を分散学習にあてる学校が増えているが、工場見学などは安全面や学習面などからも少人数での分散学習が望ましいとされているため、コロナ禍において密を避けることになり、地域の指導者とのコミュニケーションを図ることにもつながるため。

◇修学旅行で“産業観光”を実施した具体例◇

★工業高等学校における産業観光/守屋文俊氏(東京都立中野工業高等学校 統括校長)
”修学旅行でどのような産業観光を行っているか”の調査を行った。(2019年/対象:都立工業高校全18校の各学校長)

【結果】各校で学ぶ専門科目に合わせて自然体験や市内観光、平和学習などを取り入れているケースが多かった。

【例:中野工業高等学校 様の場合】
北陸での修学旅行を実施した時は、富山では細工蒲鉾の絵付け体験、福井県鯖江市ではメガネ工房の見学、福井県越前市での越前打刃物の現場などを見学。
また、越前和紙の里では手作り和紙の見学を行ったが、ここでは生徒が自分の卒業証書づくりを体験した。
また、7割の生徒が卒業後に就職するが、うち半数が製造業や食品業の道に進むため、そうした生徒が歴史ある工房などを見学することで幅広い職業観などが育成されると考えている。

◇今後の“産業観光”の方向性について◇

【従来の提案】
・伝統工芸制作でものづくりへの心を伝える
・農林漁業体験で地域との共生を学ぶ
・工場見学でものづくりの工程を知る
など・・・

【今後の提案】
上記3つに加え、探究的な学びやSDGsの要素を取り入れたプログラムの開発などが求められる。
※SDGsで挙げられている17の目標のうち、12項目が産業観光と深く結びついているという。

・目標7:「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」は、風力発電や太陽光発電など電気を生み出す現場を見学することでエネルギーについて学ぶことができる。
・目標9:「産業と技術革新の基盤をつくろう」では産業の現状を見学することが、新たな技術を生み出す担い手の育成につながる。
など・・・

次回は、滋賀県で“産業観光”ができるスポットなどをご紹介できればと思います!
お楽しみに★