教育旅行における”大学生”との連携プログラムとは?

近年、教育旅行現場において「キャリア教育」のニーズが増えつつありますが、その多くは職場体験や企業見学などが中心となっています。
しかし近年では、中高生の「お兄さん、お姉さん」的存在である“大学生”が、教育旅行向けのプログラム開発などを行っている事例も多くあり、調べてみると興味深いものばかりでした・・・!

そこで今回は、教育旅行×大学生連携の最新事例をご紹介したいと思います(^^)

1.現役大学生による”学びの都・京都”魅力発信プロジェクト

【概要】
千年の歴史・文化を誇る国際観光都市・京都は、「市内に30を超える大学」「10人に1人が大学生」であり「街全体がキャンパス」となっており、全国から「志」をもった多くの若者が集う『学びの都』として知られています。
そこで、京都の大学に通う現役大学生たちと生徒様が、ともに千年の歴史文化を誇る京都の地を舞台に観光地や大学キャンパスなどを巡る、教育旅行向けの中高生との新しいコミュニケーションプログラムとなっております。

【プログラム詳細】
生徒様12~14名程度の班に分かれB&Sスタッフ(大学生)2名とともに千年の歴史文化を誇る京都の地を舞台に観光地や大学キャンパスなどを巡ります。
B&Sスタッフ(=大学生)たちの生活・体験などコミュニケーションを図りながら街あるきを行い、生徒の皆さんが身近な未来像に触れる事で自身の夢について考える『きっかけ』を創りだすことを目指します。

◇参考ページ:きょうと修学旅行ナビ | 京都B&Sプログラム (kyoto.travel)

2.大学生が考案!体験型の防災・減災教育プログラム・東北福祉大学

【概要】
東北福祉大学の学生が中心となり考案した、体験型の防災・減災教育メニューや、東日本大震災で被災した学生による震災語り部の他、学生が個々に取り組むボランティア活動について発表し交流するワークショップを実施。学生の活動や想いにふれ楽しみながら学ぶことができるプログラムです。

【プログラム詳細】※体験プログラム例(一部抜粋)

■防災・減災教育メニュー体験
東日本大震災で宮城県内避難所のほとんどで実施したエコノミークラス症候群予防体操「さんあい体操」や、学生が仙台市民と協働で製作した「減災カルタ」などの大学で開発した防災教育メニューを学生のレクチャーで体験・実施します。

■学生による東日本大震災語り部
東日本大震災当時に小学生だった学生が、当時の経験や現在に至るまでの想い、教訓をお話しします。

◇参考ページ: 東北福祉大学/教育旅行プログラム – みやぎ海べの旅案内 (miyaumi.info)

3.U&Iターン促進に向けた教育旅行の開発へ!/追手門学院大学

【概要】
地域社会の発展と人材育成への寄与を目的に長崎県西海市と包括連携協定を結んでいる追手門学院大学の1年生3人が、西海市で民泊事業を展開する企業でのインターンシップを行い、地方に移住した起業家との交流を柱とした中高生向けの教育旅行の開発に取り組んでいます。

【プログラム詳細】
九州の西端に位置し、豊かな自然のなかで農業や漁業を生業とする暮らしが息づく西海市では、毎年およそ20校から2,000名の中高生が修学旅行で訪れ、観光産業を支える一つになっています。
そこで今後、さらなる受け入れ拡大と地域活性化を目指し、西海市の協力のもと、地方へのUIJターンを将来の選択肢の一つとして意識してもらいたいという目的で、地元企業と大学が独自に教育実践型のインターンシップ(※)を企画しました。

※インターンシップ内容
3月6日〜18日の約2週間、西海市で農林漁業の民泊や体験をコーディーネートする「一般社団法人山と海の郷さいかい」と、追手門学院大学の1年生3人が「都会的センスを持ち田舎で働く」をコンセプトに、「林業体験」と「移住者との交流」を組み込んだツアーを企画するというもの。
先週の3月18日には西海市役所など関係者への最終報告会を行われたそうで、開発へ向けて着実に準備を進められています!

◇参考URL:U&Iターン促進に向けた教育旅行を開発へ|学校法人追手門学院のプレスリリース (prtimes.jp)

・・・いかがでしたでしょうか?
生徒様にとっても、自分と年齢の近い人との交流は学びや気づきが多く、よりキャリアを考えるきっかけになると感じました。

引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。