【業界注目】CAN EATのアレルギー対応ITサービス、契約数が1年で倍増│宿泊・旅行業界で広がる「安心・安全な食」の新常識

2024年に本メディアでご紹介した、修学旅行などの教育旅行におけるアレルギー対応を効率化する「アレルギーヒアリングシステム」

その提供元である株式会社CAN EATが、2025年5月に発表した最新情報によれば、同社が展開する2つのアレルギー対応ITサービスの契約事業所数が過去1年間で大きく伸び「アレルギー管理サービス」では前年比161%「アレルギーヒアリングシステム」ではなんと270%と急増

両サービスの合計契約事業所数は200を超え、全国の宿泊施設や旅行代理店におけるアレルギー対応業務の効率化と事故リスクの低減に貢献されています。

本記事では、業界での広がりの背景や導入企業の声とともに、今後の展望を解説していきます!!

▼過去の紹介記事はコチラ

修学旅行での食物アレルギー対応を支援!アレルギーヒアリングシステムとは?│旅行会社におすすめのサービスをご紹介

CAN EATのアレルギー対応ITサービスが全国で存在感を高める理由

近年、食物アレルギーを持つ子どもの数が増え、修学旅行におけるアレルギー対応は学校・旅行会社・宿泊施設すべてにとって重要なテーマとなっています。

また、インバウンド需要の回復とともに、ベジタリアンやヴィーガン、宗教上の制限などにも配慮した食の提供が求められ、情報のやり取りやメニュー調整に多大な手間がかかっていました。

こうした背景から、現場の業務を効率化しながら安心・安全な食を届けるためのDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいます。

CAN EATが展開する2つのアレルギー対応ITサービスとは?

CAN EATが提供するのは、以下の2つのITサービスです。

アレルギー管理サービス

飲食店やホテルの厨房向けに、食材の原材料情報をスマホで読み取り、アレルゲンの有無を確認できるシステム。

アレルギー表やビュッフェカードの作成、アレルギー情報のCSV出力、問い合わせ代行など、調理現場の負担軽減に寄与します。

アレルギーヒアリングシステム

修学旅行や婚礼などで、QRコードからゲスト本人が直接アレルギー情報を入力。学校・旅行会社・宿泊施設とのやり取りを最小限にしながら、正確な情報収集が可能です。2024年には「クラス・番号入力プラン」も登場し、学校単位での運用がしやすくなりました。

契約数が急拡大!大手旅行会社でも導入が加速しています

CAN EATが提供するアレルギー対応ITサービスは、2024年4月〜2025年4月の1年間で契約事業所数が以下のように拡大しました。

  • アレルギー管理サービス:契約事業所数 58(前年比161%)
  • アレルギーヒアリングシステム:契約事業所数 162(前年比270%)

注目すべきは、サービスの利用が中小施設だけでなく、大手旅行会社にも広がっている点です。

たとえば、株式会社日本旅行では2025年3月より全国の全拠点でアレルギーヒアリングシステムの導入・運用を開始し、学校や宿泊施設の情報伝達業務の効率化と正確化を実現しています。

また、東武トップツアーズ株式会社でも、約60校の修学旅行で同システムが活用されており、学校・保護者・旅行会社・宿泊施設すべての関係者から高い評価を得ています。

これらの事例は、アレルギー対応の輪が民間の枠を超えて“標準化”に向かいつつある兆しともいえるでしょう。

導入現場からの実際の声

実際に導入した事業者からは、以下のような声が寄せられています。

アレルギー管理サービス

  • 食材の原材料やアレルギーの情報を一元化し、すべてのスタッフがリアルタイムでチェックできるので、キッチンへの確認が0になり、お客様からの質問に素早く正確な回答ができるようになりました。
  • アレルギー表やビュッフェカードを簡単に出力できるため自作する必要がなくなり、業務負担の削減につながっています。
  • 「魚類」や「バラ科」「アルコール」の検索が非常に便利で、こんな検索ができるようになったんだと感動しました。
  • 「アレルギー公開ページ」機能を使ってお客様にアレルギー情報を公開したところ、アレルギーに関する問い合わせメールや電話の件数が大幅に減りました。
  • アレルゲンが省略されてしまう表示は、メーカーへの問い合わせも代行していただけるところが助かっています。

アレルギーヒアリングシステム

  • アレルギーなどの食事制限情報を一度に細かいところまで調査できるため、ゲストとのやりとりの回数が減り、コミュニケーションコストを削減できました。
  • 情報がシステムに一元化されているので、紙媒体の情報をパソコンに打ち込んだりデータを統合したりする必要がなく、作業量の削減と転記ミスの防止につながっています。
  • 直前や当日にアレルギーの申告をするゲストが激減し、余裕を持って本番の準備に臨めるようになりました。
  • 婚礼の基幹システムと連動させることで、配席表にもお客様のアレルギー情報を自動転記でき、配膳ミスが減っています。
  • 各ゲストについてアレルギー対応の方法をメモして表を出力できる新機能も便利です。

これからのアレルギー対応は…「誰もが安心して旅を楽しむ未来へ」

CAN EATでは今後、宿泊施設とのシステム連携や、より多言語対応を強化したサービス展開も視野に入れており、旅行や外食における“ユニバーサルな食の提供”を支えるプラットフォームとしての進化が期待されます。

旅行を楽しむすべての人にとって、アレルギーが「不安」ではなくなる社会へ。

教育旅行をはじめ、宿泊・旅行業界にとっても、安心・安全な食の提供は大きな“価値”となるでしょう。

今後の展開にも注目です!!

>参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000046724.html