取材レポート②水茎焼陶芸の里 ~人間は生まれつきクリエイティブな生きもの~
今回は、取材企画第二弾として、
滋賀県近江八幡市にございます「水茎焼陶芸の里」様にお伺いしました!
インタビュイー:
水茎焼陶芸の里 代表取締役 いまい ひさのり 様(有限会社楽市楽座)
山本:
今日はお忙しい中ありがとうございます!
まず、いまい様がこちらで働くことになった経緯を教えてください!
いまい様:
きっかけは、創業者である父親が末期癌になってしまい、
「なんとかせなあかん!」と思って
28歳の時に2代目として働き始めて、約20年が経ちました。
前職は予備校で英語の先生をしていました。
特に教育旅行の受け入れは、接客対象が子供という点では前職との共通点もあるし、
元々子供が好きなので嬉しいですね。
第二次ベビーブームの時に生まれたので、僕らは受験戦争でとにかく暗記しまっくた世代なんです。
大学の受験で日本史専攻していたため、修学旅行生に焼き物の歴史の話をできるので、
昔の知識がとても役に立っているなあと感じます。
・・・
山本:
勉強になります・・・!
次に、いまい様が思う「焼き物」について教えてください。
いまい様:
◇焼き物は記憶をひきもどしてくれるタイムマシン
・・・(良くも悪くも)割れずに手元に残ったら10年も20年も持つ
自分で作ったものは使い勝手が悪いし、重たいし・・・
だから、絶対に捨てないんです。
大体押し入れの奥にしまう→人生の節目にでてくる(進学、就職、結婚など・・・)
”出てきたときが、1番焼き物が輝く瞬間”
・・・その時には苦い思い出も一つの思い出となってると思うんです。
だから学生には必ず、
「今日の日付書いとき。今日楽しかったこと書いとき。」と言います。
◇接客の焦点が今じゃなくて未来
・・・「いつか出てきたときに、いい思い出がよみがえるようなインストラクションをしょう」
インストラクター全員が共通認識を持っています。
こども達と接する中で、「答え」って本当に無いなと感じます。
どんな家庭環境や境遇の子がいたとしても…
私たちはそういうとこにも気を配り、目を向けなければならない。
特別扱いもできないが、その子1人1人の人生があるから、尊重しながら。
少なくともここにきている間は、楽しい思い出作ってほしいなあと感じますね。
・・・
山本:
最後に、”これだけは今後ものこしたい、子供に残していきたい”コト、
お父様から引き継がれたということも含めて教えてください。
いまい様:
“そもそも人はクリエイターだ。生きてることがクリエイト。”
・・・もともと人は何かを生み出す、
何かを作り出すために本能レベルで入ってるんだろうなあと感じている。
なので「モノを創ることは面白い」と感じるのはそういうこと。
それが開花するのが人類にとって大いにプラスになる。
人間が本来もってる、クリエイターの才能の花開くきっかけが陶芸になればという思いです!
~取材を終えて~
体験に訪れる子供たちへの愛情、そして未来につながる接客という点がとても感動し、
同業者として勉強になることばかりでした。
また、人は生まれた時からクリエイターだという名言を常に心にしまって、
たくさんのアイデアを生み出していきたいと感じました。
いまい様、とても貴重なお話しをありがとうございました!
▽最後は、(知る人ぞ知るアノ?!)見送りまでしてくださいました・・・!▽
一生忘れられないです!