新入社員研修の目的と効果は?具体的な内容や事例を紹介

入社後約1年は新入社員にとって大切な期間です。
はじめの一歩を踏み出す新入社員研修は最も大切な研修とされています。

その理由は、社会人としての知識がない社員に

  • 社風
  • ビジネスマナー
  • 業務についての専門知識
  • 対人関係

を学んでもらうためです。

新入社員に早期退社されないためにも、しっかりとしたカリキュラムを組む必要があります。
今回は、新入社員研修の効果や目的、カリキュラムと必要な期間などを交えながら、企業における実践例をご紹介します。

新入社員研修を成功させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

新入社員研修は能力の底上げ効果がある

最近の新入社員を取り巻く環境は、予測不能な状態だと言われています。
ビジネス環境においても同様です。
ビジネスに求められる人材は年々様変わりしているのが実態です。

昨今を取り巻く環境の変化において、新入社員の不安や悩みは尽きません。
行く先が不透明で雇用へ見通しが立たないためです。
不安が大きいことからできるだけ「居心地のよい場所で無理のない働き方」を求める傾向にあります

新入社員研修を行うことで、自社への理解と仲間意識目標達成へのモチベーションを高め能力の底上げが期待できます。

新入社員研修の目的とねらい

新入社員研修の目的として、以下のことが重要視されています。

  1. 企業理念の浸透
  2. 目標達成の重要性を学ぶ
  3. 社会人としてのビジネスマナーを習得
  4. 同期との交流

厚生労働省は、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として
「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」を3つを提唱しています。
※参考:
厚生労働省 人生100年時代の社会人基礎力より

新入社員研修の目的について具体的に解説していきます。

① 企業理念の浸透

新入社員に一番知ってもらいたいのは、企業理念です。
インターンシップを利用した学生も中にはいることでしょう。
しかし多くの新入社員は、自社の企業理念を理解していません

しかし、自社について知ってほしいことを、新入社員すべてが知っているわけではありません。

まずは自社について知ってもらうことが、新入社員のモチベーションをあげるために必要です。
新入社員が理解を深めることで、ひとつの目標に向かって努力しようとする団結力も育まれます

② 目標達成の重要性を学ぶ

企業は事業目的のために、目標を掲げてて社内一丸となって取り組むモノです。
そのためには「何のために働くのか」「自分の役割を理解しているか」という意識をもつことが重要です。

仕事をする上での目標がないままだと、労働に対してのモチベーションが薄れ、早期離職の可能性が高くなります。

社内コンプライアンスの詳細や重要性を意識統一させるためにも、新入社員研修が必要です。

③ 社会人としてのビジネスマナーを習得

新入社員研修の目的のひとつは「ビジネスマナー」です
「学生ではなく社会人だ」というマインドを育成するのが最も重要なことです。

研修期間だけではなく実際に現場へ配属されたあとでも役立つように、しっかりとしたビジネスマナーが必要です。
社内の人間関係だけではなく、取引先やお客様といった方と接する機会が多くなります。

「新入社員だから多少の失礼があっても大丈夫」にはなりません。
社員は会社の顔であり、会社の印象が決まってしまいます。

④ 同期との交流

社会人になることへの期待や不安は誰しもあることです。
先輩や上司に相談できないことでも、同期となら気軽に話せることもあるでしょう。
同年代という気楽さと同じ立場という安心感があるからです。

同期同士は、不安や悩みを分かち合うことで協力関係が養われます。
新入社員研修は、同期との交流の場という側面もあります

新入社員研修のカリキュラムと期間

新入社員研修には主に以下の2つがあげられます。

  • OFFJT研修(Off The Job Training)…職場を離れてプログラムを受講するなど
  • OJT研修(On The Job Training)…日常業務を通して行う研修

OFFJTの場合は2週間~3か月程度と短くOJTの場合は半年から1年と比較的長期に行う企業が多いです。
目的や内容、業種によって方法が変わることもあります。

自社にとって適切な期間がどれくらいなのか見極めることが大切です。

ユニークな新入社員研修の例

新入社員研修は、ビジネスマナーや企業理念を理解してもらうためであり、縦や横の繋がりを作る目的の教育期間です。

企業によって内容はさまざまですが、一般的な新入社員研修ではなく、ユニークな新入社員研修を行っている企業があります。ここでは2つの事例をご紹介します。

サバイバル研修|伊藤忠商事株式会社

研修内容 サバイバル研修
期間 6日間

伊藤忠商事が2012年より導入しているタフネス研修です。
福島の山中で6日間の日程で開催されます。

研修内容は、7人程度のグループで標高1900メートルの登山です。
起床は未明の午前3時、10~20キロの道具や食材・サバイバルに必要な用具などを自分で背負って登るという厳しい内容です。

与えられる食材は限られており、グループごとに登山ルートが違います。
体力だけではどうにもならない試練を、体力・精神力・知力を駆使しないと難しい内容です。
乗り切ったときの「達成感」や「連帯感」が大きな自信を得られます

アウトドア研修|サントリー食品インターナショナル株式会社

研修内容 森林整備研修
期間 2014年から3年間

サントリーホールディングス株式会社・サントリー食品インターナショナル株式会社在籍の、グループ会社約6000名を対象とした「サントリー天然水の森」社員森林整備体験プロジェクトを実施しています。

枝打ち・植林などの森林整備活動を体験し、自然との共生の想いを共有化する目的があるのです。
チームワークを通してグループ全体の連帯感を育む効果が期待されます。
また大規模に開催されたことにより、サントリーグループの企業理念が広く宣伝されました

目標達成のための実践的な新入社員研修が話題

実践的な新入社員研修は、他では味わえない「はじめての体験」を通して、連帯感と一体感が育まれます。
社員同士の縦横の繋がりはもちろん、「これからこの会社で頑張りたい」という大きなモチベーションを得られることがメリットです。

目標を成し遂げた時の「達成感」や「満足感」は、今後の社会生活において大きな自信に繋がります。
大きな自信を得た新入社員は、やがて企業にとって期待できる即戦力となっていくでしょう。

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まとめ

新入社員研修の目的は以下の通りです。

  • 企業理念の浸透
  • 目標達成の重要性を学ぶ
  • 社会人としてのビジネスマナーを習得
  • 同期との交流

新入社員研修を行うことにより、企業理念を理解しチーム一丸となって目標を達成する重要性や、縦と横との繋がりといった人間関係が重要です。
昨今の情勢から行く先が不透明で、不安が多いことから「居心地のよい場所で無理のない働き方」を求める傾向にあります。

企業には昨今の情勢を踏まえた新入社員研修のカリキュラムを考え、日程を組むことが大切です。
理由は、新入社員に早期離職されないためです。

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社内組織の多様性が大切になりつつある今、組織内でのコミュニケーションが最も重要視されています。
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