【最新版】コロナ前後を比較した修学旅行の実態まとめ│高等学校編

(公社)日本修学旅行協会より、「教育旅行年報データブック 2023」が発行され、修学旅行に関する最新情報が公開されました。

本記事では、その中から、「2022年度実施の国内修学旅行の実態(高等学校編)」についてまとめました。

【2022年度実施の修学旅行の実態まとめ(高等学校編)】

★高等学校における修学旅行の実施状況は98.4%まで回復!

★修学旅行の行先ランキングでは、新たに新潟県と山梨県がランクイン!

★多くの学校がかつての見学中心から、修学旅行における体験活動を重視!

コロナ禍が明け始めた2022年度は、前年と比較してどのような変化があったのでしょうか?

下記、4つの項目に分けて実態をまとめましたので、是非最後までご覧ください。

本記事の内容は、(公社)日本修学旅行協会が、全国の国公立、私立高等学校へアンケートを実施した調査結果より作成したものです。

設置者名 国立  公立  私立  合計
全国校数 15 3,489 1,320 4,824
抽出校数 15 1,998 1,187 3,200
回答校数 3 568 318 889

調査全体の詳細は、(公社)日本修学旅行協会発行の「教育旅行年報データブック2023」をご確認ください。

(1)高等学校の修学旅行の実施状況について

⇒コロナの影響により中止を余儀なくされた学校もありましたが、今年度の修学旅行の実施率は98.4%と、ほとんどの学校が実施できる状況まで回復しました。

海外への修学旅行の実施も0.2%と、高等学校においては徐々に戻りつつあることがわかります。

(2)修学旅行の行先ランキングについて

★1:関東方面の修学旅行が完全復活!

コロナ禍では、感染リスクの低い地方への方面変更を検討した学校が多くありました。

しかしコロナ禍を経て、東京や千葉、神奈川などの関東方面が圏外からランクイン。

コロナによる厳しい入場制限が緩和されてきた東京ディズニーリゾートが、見学先として再び選ばれるようになったことが理由として挙げられます。

★2:圏外からランクインの「新潟」への修学旅行がアツい!?

新潟県は、コロナ禍を背景に、令和2年の春ごろから新潟市内での教育旅行を検討する近隣の学校が増えてきました

教育旅行の実施自体を中止する学校も多くあるものの、大人数での遠方への移動を控えて近隣地域で実施する学校も少なくないことが背景にあります。

その中で、新潟市の観光推進課では、修学旅行や宿泊学習など「教育旅行」の誘致に向けたプログラムの造成に積極的に取り組まれています♪

▽新潟県の教育旅行に関する記事はコチラ▽

★記事ページはコチラ:https://edu.bsc-int.co.jp/2022/06/07/nigata/

★3:「山梨県」への教育旅行は、中学・高校ともに人気に!!

これまで人気だった首都圏の感染拡大を受け、新幹線で東京を訪れていた中京圏の学校が、目的地を近くの山梨などに変える傾向がありました。

新幹線からバスに切り替えて山梨県を訪れたほか、関西圏に行くことが多い関東周辺の県でも東京を経由することを避けてバスで近場の山梨県に訪れたのではないかと考えられます。

また、山梨が多くの教育旅行の受け皿になった理由として、密集を避けるため屋外での自然体験学習を取り入れる学校も多く、自然の多い山梨が選ばれやすかったことが挙げられます。

▽関連記事はコチラ▽

★記事ページはコチラ:https://edu.bsc-int.co.jp/2021/11/18/396/

(3)体験活動実施状況について

体験活動実施率は、全体で 47.2%と、前回(41.8%)から 5.4ポイント増えていることがわかります。

高等学校では、2022年度入学生から実施されている新学習指導要領「探究的な学習」が強くうたわれています。

その実践としての「主体的・対話的で深い学び」を行う場・機会として、多くの学校が修学旅行における体験活動を重視しています。

修学旅行の内容自体が、かつての見学中心から、体験活動を織り込んだ探究的な学びの方向を目指していることがうかがえます。

(4)重点をおいた体験活動について

★「スポーツ体験」が6位⇒4位にランクアップ!

重点をおいた活動内容・体験学習は前年と比較しても大きな差はありませんが、唯一「スポーツ体験」のみ、順位を大きく上げました。

その理由として挙げられるのは、密集を避けるため屋外でのスポーツ体験を取り入れる学校が多かったためです。

実際に「スポーツ体験」から得られる教育的効果についての意見として下記が挙げられた。

・体験を通して新たな発見や興味・関心につながる

・率先して行うことがないマリン体験では普段見られないく協力の姿勢が見られた

・初体験でも取り組みが良ければ習得可能であることが学べる

(*教育旅行年報「データブック2020」より抜粋)

「スポーツ体験」は、1学年全体での共通体験として人気であり、修学旅行の目的でもある「よりよい人間関係を築くなどの集団生活の在り方や公衆道徳などについての体験を積むことができるようにすること」という目的達成にぴったりの体験といえます。

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⇒マリンスポーツの懸念点として挙げられるのが雨天時の中止や代替案。

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※詳しくは公式HPの教育旅行ページをcheck!https://bsc-int.co.jp/nature/education

 

【まとめ】高等学校の修学旅行の実態

【2022年度実施の修学旅行の実態まとめ(高等学校編)】

★高等学校における修学旅行の実施状況は98.4%まで回復!

★修学旅行の行先ランキングでは、新たに新潟県と山梨県がランクイン!

★多くの学校がかつての見学中心から、修学旅行における体験活動を重視!

コロナ禍が明けて、さらに修学旅行における体験活動の内容の質を高めていくことが求められています。

体験活動といっても内容は多種多様であり、業者や受入側任せではなく、生徒にとってどういう体験がいいのか、何を学ばせるかなどを十分検討することが重要です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。