宮城でおすすめの体験学習施設12選|修学旅行にぴったりの体験施設をピックアップ

宮城県は日本列島の北部にあるため、夏は過ごしやすく、また、太平洋に面しているため、積雪は少なく、冬でも晴れ間が広がるなど、過ごしやすい気候であることも特徴です。

また、東京からは東北新幹線で約1時間30分とアクセスも良いことから、主に関東圏の学校団体が宮城県に教育旅行に訪れます。

恵まれた気候風土に包まれ、古くからの伝統・文化・生活が色濃く残る宮城県での教育旅行は、単なる観光にとどまらず、体験学習を取り入れる学校が多くなっています。

宮城での体験学習はジャンルも豊富で、宮城ならではの『震災・防災に関する体験学習』『伝統工芸体験学習』『歴史・文化に関するの体験学習』などがあります。

さらに『アウトドア・自然体験学習』も修学旅行生には人気のジャンルです。

本記事では、修学旅行におすすめの体験学習施設を4つのジャンルに分けて選びやすいように12施設の情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

※参照元:みやぎ感DO!プログラム 宮城県教育旅行ガイド (miyagi-kankou.or.jp)

【2024最新】宮城県への教育旅行で助成金情報★

▽あわせてcheck!

*記事URL:【2024最新】令和6年度「教育旅行」に関する全国の助成金情報まとめ! – タリフル (bsc-int.co.jp)

助成金名 みやぎ教育旅行バス助成金
対象期間 2024年4月9日(火)~2025年3月14日(金)
助成対象者 宮城県外の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学などの学校
助成額 ★宮城県をバスの発地とする

(1)宮城県内に事業所を有するバス事業者を利用した場合70,000円/バス1台当たり

*交付上限額:700,000円/バス10台分

(2)上記以外のバス事業者を利用した場合:50,000円/バス1台当たり

*交付上限額:500,000円/バス10台分

申請期間 2024年4月1日(月)~2025年3月7日(金)
詳細 https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kankou/bus-jyosei-r4.html

宮城の震災・防災に関する体験学習3選

平成23年3月11日に起きた「東日本大震災」の巨大津波に襲われた宮城県沿岸部。

いまでは復興が進み、防潮堤や幹線道路の整備、そして新たな町並みが生まれています。

一方、歳月の経過とともに「震災の風化」も危惧され、被災地では震災の語り部活動震災遺構の公開などが行われています。

沿岸部での学習を通して、「命の尊さ」「自助・共助の精神」を学ぶことができます。

まず、宮城の震災・防災に関する体験学習を3つご紹介します。

  • 南三陸町東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」
  • 気仙沼シャークミュージアム「震災復興シアター」
  • 東日本大震災遺構・伝承館

南三陸町東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」

南三陸町が東日本大震災で被災した体験を伝えると共に、防災・減災について自分ごととしてみなさんに考えていただくきっかけを提供するラーニング施設です。

住民が震災で経験したことを伝え、体験者の思いに触れることができる展示やプログラムに工夫を凝らしています。

命を守るために、防災に対する「答え」を見つけるのではなく、「もしも○○だったら」と問い続けることがより重要だということを、この施設で体感していただけます。

体験施設名 南三陸町東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」
料金 ■レギュラープログラム
・一般・大学生:1,000円(800円)
・高校生:800円(600円)
・小中学生:500円(400円)■ショートプログラム
・一般・大学生:600円(500円)
・高校生500円(400円)
・小中学生300円(200円)※( )内団体料金 ※詳細はお問い合わせください
定員(最少催行人数) 有料エリアは50名まで
所要時間 約60分 *レギュラープログラムの場合
住所 南三陸町志津川字五日町200-1
施設HP トップページ | 南三陸311メモリアル (m311m.jp)

10月オープン!「南三陸311メモリアル」ってどんなところ?

 

気仙沼シャークミュージアム「震災復興シアター」

日本で唯一の「サメの博物館」。

気仙沼が水揚げ日本一を誇るサメをわかりやすくオブジェや映像で紹介。

また震災を乗り越え奮闘する地元の方を描いた震災復興シアター(上映時間約15分)や震災に関するアーカイブ展示なども必見!

気仙沼魚市場と隣接し、接続する展望デッキより魚市場の見学もできます。

*水揚げはその日の天候や市場休等で変化します

体験施設名 気仙沼シャークミュージアム「震災復興シアター」
料金 中学生以上500円/小学生200円/小学生未満無料
定員(最少催行人数) 100名まで(超える場合はお問い合わせください)
所要時間 約30分
住所 気仙沼市魚市場前7-13
施設HP 気仙沼「海の市」/シャークミュージアム (uminoichi.com)

東日本大震災遺構・伝承館

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館は、将来にわたり震災の記憶と教訓を伝え、警鐘を鳴らし続ける「目に見える証」として整備された施設です。

施設を見学することにより、東日本大震災を「他人事から自分事」に置き換え、いつ起こるか分からない災害に対しての心構えを養うことができます。

「地元高校生語り部」も可能なんだとか…!(*詳細は伝承館まで)

体験施設名 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館
料金 料金/一般600円、高校生400円、小中学生300円
定員(最少催行人数) 150名まで(超える場合はお問い合わせください)
所要時間 約90分
住所 気仙沼市波路上瀬向9-1
施設HP 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 (kesennuma-memorial.jp)

宮城の伝統工芸体験学習3選

宮城県では。全国的にも名高い「伝統こけし」、江戸時代からの歴史を有する「仙台箪笥」

津波で大きな被害を受けた雄勝硯は、地元の努力と多くの支援を受けて復活しています。

次に、宮城の伝統工芸体験学習を3つご紹介します。

  • 日本こけし館
  • みやぎ蔵王こけし館
  • 百窯の里 七ツ森陶芸体験館

日本こけし館

日本こけし館は、昭和28年に詩人で童話作家の故深沢要氏のコレクションが旧鳴子町に寄贈されたことと、全国のこけし工人たちからこけし祭りへの奉納こけしが贈り続けられたことが契機となり、昭和50年に開館。

東北各地のこけしが展示されているとともに、工人によるこけしの製作実演が見学できる実演コーナーや自分だけのオリジナルこけしが作れる絵付けコーナーもあります。

体験施設名 日本こけし館
料金 ■入館料:〈一般〉大人400円/中・高校生160円/小学生120円

■こけし絵付け体験:1,500円

定員(最少催行人数) 150名まで
所要時間 約40~90分
住所 大崎市鳴子温泉字尿前74-2
施設HP 日本こけし館/宮城県鳴子温泉 (kokesikan.com)

みやぎ蔵王こけし館

遠刈田こけしは、頭が比較的大きく赤い放射状の飾りが頭頂と額からびんにかけて描かれ、胴模様は重菊や菊の変化した模様が多く、全体的に華やかな印象です。

展示室には、産地によって異なる形態や模様の特徴がわかりやすく展示されています。

また、伝統こけしの製作工程を見学し、こけしの絵付けを体験することもできます。

体験施設名 みやぎ蔵王こけし館
料金 ■入館料:大人(高校生以上)250円/小人(小中学生)130円/未就学児無料

■絵付け体験料:900

定員(最少催行人数) 200名まで
所要時間 約45~60分
住所 蔵王町遠刈田温泉字新地西裏山3
施設HP みやぎ蔵王こけし館 公式ホームページ (kokeshizao.com)

百窯の里 七ツ森陶芸体験館

仙台屏風と言われる“七ツ森”にある「台ヶ森焼」の施設。

周辺の産土を使い、昇炎・倒炎・トッチ・穴窯・登り窯・ガス窯・電気窯の七種類の窯があります。

作成→窯見学→質問コーナーの形で行い、作るだけではなく「土はなぜ焼くと堅くなるの?」などの陶芸の不思議を知ることもできます。

体験施設名 百窯の里 七ツ森陶芸体験館
料金 大人1kg: 2,210円/小人500g:1,110円(入館料含む)
定員(最少催行人数) 100名まで
所要時間 約90~120分
住所 大和町宮床字高山120
施設HP 陶器/莫迦焼締/陶製音響器/|台ヶ森焼 (daigamori.jp)

宮城の歴史・文化に関する体験学習3選

古くは律令政治の下、742年に現在の多賀城市に国府多賀城が設置され、東北地方を治めていました。

また藩政時代では、仙台藩伊達家が仙台市の礎を築くとともに、貴重な文化遺産を残しています。

奥深い歴史や文化、そして科学の分野を紐解きながら、時代の空間に触れてみませんか。

次に、宮城の歴史・文化に関する体験学習を3つ紹介します。

  • 登米懐古館
  • わくや万葉の里 天平ろまん館
  • みちのく伊達政宗歴史館

登米懐古館

登米伊達家に縁のある武具や刀剣類、絵画等の展示に加え、地域の歩みを資料や映像で紹介しています。

建築家隈研吾氏が設計し、2019年9月に移転新築しました。

武家屋敷通りの街並みに調和した歴史と現代をつなぐ施設です。

体験施設名 登米懐古館
料金 大人400円/高校生300円/小中学生200円

*20名以上団体割引有

定員(最少催行人数) 100名まで(超える場合はお問い合わせください)
所要時間 約20~40分
住所 登米市登米町寺池桜小路72番地6
施設HP みやぎの明治村・登米(とよま) (toyoma.co.jp)

わくや万葉の里 天平ろまん館

東大寺の大仏建立の時、涌谷町で採れた金が使われました。

国史跡黄金山産金遺跡の中心には黄金山神社、大伴家持が詠んだ万葉集北限の歌碑が建っており、天平ろまん館では、砂金採り体験や奈良時代の産金の歴史を学ぶことができます。

※砂金採り体験の冬季(12月~3月)利用は10人以上の団体のみ。

体験施設名 わくや万葉の里 天平ろまん館
料金 ■歴史館入館料:小・中・高校生200円

■砂金採り体験料(30分)小・中・高校生:600円

定員(最少催行人数) 80名まで
所要時間 約60分
住所 涌谷町涌谷字黄金山1-3
施設HP 天平ろまん館 (tenpyou.jp)

みちのく伊達政宗歴史館

全国約12,000社の天満宮、天神社の総本社の『北野天満宮』は、入試合格・学業成就を願う全国の学生にも人気の神社です。

『北野天満宮』では、修学旅行生のクラス単位での特別昇殿参拝を受け付けています。

本殿に上がって昇殿し、生徒それぞれが希望の道に進むことができるよう祈願を受け、あらためて自分の進路を考える契機にもなります。

修学旅行を班単位で行動している場合は、班単位での班別昇殿参拝があり、少人数の場合でも受付で申し込み可能です。

参拝後は、おさがりとして特製しおり3種類・合格鉛筆などが渡されます。

体験施設名 みちのく伊達政宗歴史館
料金 大人(高校生以上):1,000円/小中学生:500円

*高校生の修学旅行:700円/小中学生の修学旅行:400円

定員(最少催行人数) 300名まで
所要時間 約30~40分
住所 松島町松島字普賢堂13-13
施設HP みちのく伊達政宗歴史館 (date-masamune.jp)

宮城のアウトドア・自然体験学習3選

東に太平洋、西に奥羽山脈が連なる宮城県。

沿岸部は、日本三景松島三陸復興国立公園の景観美が来訪者を魅了し、内陸部では、ラムサール条約登録湿地の伊豆沼・内沼が冬の渡り鳥を迎え入れます。

紅葉の栗駒山や鳴子渓谷、蔵王の樹氷を含め豊かな自然が広がり、海や川、山麓では、多種多様な生物や植物を育
んできました。

最後に、アウトドアや自然体験、環境学習の体験施設として、次の3つをご紹介します。

  • 亀岡ベース
  • スプリンングバレー仙台泉
  • 街道HOSTELおたて

亀岡ベース

亀岡ベースではSUP(スタンドアップパドル)のツアーを開催しております。

波風の影響が少ないポイントに船で移動し体験を行います。

1人乗りはもちろん、10人乗りのBIG SUPも常備しておりますので、大人数での競争やゆったりクルージングも可能です。

海上での写真撮影なども対応可能!奥松島の風景を海から眺めましょう!

体験施設名 亀岡ベース
料金 小学生まで:3,850円/高校生まで:7,700円
定員(最少催行人数) 40名まで(超える場合はお問い合わせください)
所要時間 約2時間
住所 東松島市野蒜字亀岡34-3
施設HP 亀岡ベース (kameoka-base.jp)

スプリンングバレー仙台泉

仙台・泉プレミアムアウトレットから車で約30分の泉ケ岳北東部に位置するスキー場です。

ジップラインアドベンチャーは木と木に張られたワイヤロープに滑車をかけてターザンさながらに一気に滑り下りる爽快アトラクション!

体験施設名 スプリンングバレー仙台泉
料金 ■最大4コース(リフト乗車無)〈予約制〉: 2,600円
■最大7コース(リフト乗車有)〈予約制〉: 3,800円
*昼食〈予約制〉:カレーセット:850円/BBQや芋煮:2,400円~
定員(最少催行人数) ジップライン:60名まで/昼食:150名まで
所要時間 約60~150分
住所 仙台市泉区福岡岳山14-2
施設HP スプリングバレー仙台泉 スキー場/空の冒険王国 (springvalley.co.jp)

街道HOSTELおたて

廃校・湯原小学校をコンバージョンして、町の自然・伝統・文化を体験できます。

元校舎での集団宿泊活動、校庭・体育館でのアクティビティを通じて青少年の成長を支援します。

体験できるアクティビティ

●そば打ち体験 ●里山登山・川遊び ●農業体験 ●ホタル観賞会 ●雪遊び ※関連施設含む

体験施設名 街道HOSTELおたて
料金 ■プログラム体験料:1,500円~
■人口温泉入浴料:大人500円・小人250円
■施設利用:3時間 2,000円
定員(最少催行人数) 活動により異なりますのでお問い合わせください
所要時間 約2~3時間
住所 七ヶ宿町字町裏81
施設HP 宮城県七ヶ宿町移住・定住促進サイト (shichikashuku-miyagi.co.jp)

【Pick up!】滋賀・琵琶湖でカヤック体験

琵琶湖はウォータースポーツが盛んな、日本一大きな湖であり、自然環境が整っていることから、修学旅行で非常に人気の高い場所です。

年間で一万人以上がカヤック体験に訪れるBSCウォータースポーツセンターは、京都市内から片道1時間(京都東ICから約35分)もかかりません。

BSCの「びわ湖自然体験学習」では、体を動かせる自然体験としてカヤック体験が人気で、選択プログラムとして数十人でも、1学年全員でも利用できることも魅力といえます。

京都への修学旅行の場合、初日か最終日の半日だけ学年全体で共通体験としてカヤック体験を組み入れる学校が多いようです。

体験施設名 滋賀・琵琶湖の自然体験学習施設 BSCウォータースポーツセンター
料金 4,200円〜(税別)
※駐車料金無料
定員(最少催行人数) 400名
*大型バス12台駐車可能
開催時期 4月〜11月など
所要時間 3時間程度
施設HP https://bsc-int.co.jp/nature

まとめ

ここまで、宮城ならではの『震災・防災に関する体験学習』『伝統工芸体験学習』『歴史・文化に関するの体験学習アウトドア・自然体験学習の4つのジャンルからそれぞれ3つずつ体験学習施設をご紹介しました。

修学旅行の目的は、日頃と異なる環境の中で視野を広めて、自然や文化に触れて集団生活や道徳を学ぶ場とされています。

今回ご紹介した体験学習施設で、生徒1人1人にとって実りある修学旅行になるよう心から願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。