【知っておくべき】2025年度版!教育業界トレンドワードを一挙ご紹介!

先日2024年10月2日(水)~4日(金)にインテックス大阪で開催された「EDIX関西(教育総合展)」

学校・教育機関などの関係者に向けた日本最大の教育分野の展示会に、私も行って参りました!

会場では、今後の教育の課題ごとにエリアが分かれており、先生の業務支援サービスや教材・コンテンツ教育DXやICT機器に関するサービスが、各企業の出展ブースにより展開されていました!

そこで今回は、日本最大の教育分野の展示会「EDIX関西」で学んだ最新情報を一挙ご紹介します♪

【知っておくべき】教育業界におけるトレンドワードとは?

アダプティブラーニング

学習者の理解度などに合わせて出題内容や難易度を「IT技術」を活用して調整し、学習効果を高める教育方法のこと。

アダプティブ(adaptive)とは、適応するという意味の英単語です。

このため、アダプティブラーニングは「適応学習」と呼ばれることもあります。

学習者と指導者の双方がアダプティブラーニングでメリットを得ることができ、文部科学省からも注目されている教育方法です。

●従来の教育方法

指導者が自らの経験やスキルをもとに、学習者にとって最適な内容を教えることが一般的

 

●現在の教育方法

ICT技術や人工知能によるパターン認識技術が発達したことで、学習内容を自動で最適化する仕組みが実現しつつある

  • 内容についていけない
  • 同じ研修を受けたものの受講者によって理解度や身に付いたスキルにばらつきがある

といった事態を避けることができ、指導者の力量や相性に左右されることなく、一定の学習効果を得られることが学習者にとっての大きなメリットとなります。

EdTech(エドテック)

「Education(教育)」「Technology(技術)」を組み合わせた造語。

アダプティブラーニングのように、テクノロジーを活用した新しい教育スタイルは「EdTech」と呼ばれます。

文部科学省は、「Society5.0におけるEdTechを活用した教育ビジョンの策定に向けた方向性」の中で、教育改革の一環として教育にITを用いるEdTechの重要性を強調しています。

この提言の中で、アダプティブラーニングは、「すぐにでも着手すべき課題」として推奨されています。

GIGAスクール構想第2期(NEXT GIGA)

「GIGAスクール構想」とは、2019年12月に学校におけるICT技術の活用を促進するための政府の取り組みのこと。

このプロジェクトでは、日本全国でクラウドの活用を前提とした児童生徒への1人1台端末と高速通信ネットワークの整備・利活用し多様な子どもたち全員に対し、個別最適化された学びを持続的に提供することをめざしています。

2019年にはじまった「GIGAスクール構想」で導入された1人1台端末は、2024年度から順次更新時期を迎え、「GIGAスクール構想第2期」、いわゆる「NEXT GIGA」のスタートとなります。

第1期では多くの自治体が、端末の調達を「市町村単位」で実施しました。

これに対して第2期では、「都道府県単位」で共同調達会議を設置し、端末の整備・更新を一括で行うことが義務づけられている点が大きな特徴です。

MEXCBT(メクビット)

文部科学省によって開発された、「革新的なオンライン教育システム」のこと。

GIGAスクール構想の一環として導入され、児童生徒のオンライン上での学びを促すものとして注目を集めています。

MEXCBTが作られた背景には、文部科学省が推進するGIGAスクール構想に対する学校現場の戸惑いがありました。

児童生徒に一人一台端末が整備された一方で、端末の活用方法は現場に委ねられており、「国語の授業でどう活用したらいいの?」「従来の教育指導方法で十分なのに、なぜ余計なことをやらないといけないの?」などの声も多数あがっていました。

そこで、児童生徒が学校や家庭で活用できるオンライン学習環境を整備するには、適切な学習コンテンツや評価手法が必要と考えられたため、文部科学省が中心となり複数の企業と連携したCBTシステム*であるMEXCBTが誕生しました。

*CBT(Computer Based Testing)とは?

「コンピューター上で実施される試験」の略であり、従来の問題用紙や鉛筆による記入方式とは異なり、コンピューター上で問題の提示、解答入力、採点作業などが行われる試験方式。

インクルーシブ教育

障害のある者とない者が共に学ぶことを通して、共生社会の実現に貢献しようという考え方。

国籍や人種、言語、性差、経済状況、宗教、障害のあるなしにかかわらず、すべての子どもが共に学び合う教育のことをさします。

障害をもつ子どもにとっては、コミュニケーションスキルや、社会的スキルの改善、周りとのポジティブな相互作用の増加、多くの教育的な成果、学校卒業後の適応などの効果が見られます。

また、障害のない子どもに対するメリットとして、障害をもつ人へのポジティブな態度や認識の発達、社会的地位の向上が挙げられています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

耳にしたことはある言葉でも、それがどんな内容で、なぜ誕生したのか?知らなかった言葉も多かったのではないでしょうか。(実際に私がそうでした・・・)

すべてのトレンドワードに共通していることは、すべての生徒が同じ内容で同じスピードで学習するのではなく、今後は生徒1人ひとり異なった学習スピードや課題、興味のある学習テーマを、ITやAIの力を使いながら提供していくことが求められていると感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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