2023年12月1日、(公社)日本修学旅行協会より、「教育旅行年報データブック 2023」が発行され、2022年度実施 全国修学旅行調査(中学校・高等学校)の速報版が公開されました。
本記事では、その中から「今後の国内旅行・海外旅行のあり方に関する調査」に着目をしました。
是非、最後までご覧ください。
目次
今後の国内旅行・海外旅行のあり方に関する調査
*本調査は 2022(令和4)年度に実施された中学校・高等学校の修学旅行に関するものです。
全国の国立、公立、私立の中学校 10,012 校から 3,200 校、高等学校 4,824 校から 3,200 校を抽出してアンケート調査を依頼されました。
中学校 855 校(回答率 26.7%)、高等学校 889 校(回答率 27.8%)の回答を基に作成されています。
調査全体の詳細は、(公社)日本修学旅行協会発行の「教育旅行年報データブック2023」をご確認ください。
*引用元:新型コロナウイルス感染症の影響および今後のあり方に関する調査まとめ(抜粋)PDF
1.コロナの影響による当初計画からの中止・変更があったか
中学校
全国的にみると約3割の中学校が、出発日や日数、方面を変更しています。
特に、東北・中国エリアでは半分以上が計画を変更しており、おそらく感染リスクの高いエリアを避けた方面変更が主な理由として挙げられます。
高等学校
高等学校でも、3割以上の学校が当初の計画を変更して実施をされています。
特に、中国エリアでは、5.7%の学校が「中止」の判断をされていました。
2.「修学旅行」の変更内容
続いては、内容を変更したと回答した学校が、具体的に何を変更したのか見ていきます。
中学校
高等学校
中学校、高等学校共に、旅行日数・旅行方面の変更が大半を占めています。
遠方から学校近隣の方面へ変更し、旅行日数を短くしたと考えられます。
3.コロナによる今後の影響・変化~学校行事全般
(*複数回答可)
中学校
前回調査と比較すると、「体験活動の見直し」「行事の目的・位置づけを見直す」「実施時期・実施学年の見直し」などの項目が上位にあがっていることが分かります。
これは、コロナ禍を経て、今まであたりまえのように実施していた学校行事の意義や、そもそもの目的を改めて考えるきっかけになったとも言えます。
高等学校
高等学校では、前回調査と比較して「宿泊施設の種別の変更」が上位に浮上したことが目立ちます。
おそらく感染症対策として、大勢で旅館の部屋に泊まるのではなく、ホテルでのシングルユースなどが増えてきたことが考えられます。
4.コロナによる今後の影響・変化~体験内容・見学場所
(*複数回答可)
中学校
高等学校
中学校・高等学校ともに、やはりトレンドである「探究・SDGs」に関するプログラムの実施が引き続き検討されています。
「総合の時間」と連携させながら、より主体的な学びにつながるような体験内容・見学場所がニーズとしてあることがわかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
新型コロナウイルスの影響により、様々な変更を余儀なくされた年でもありました。
しかし、そもそもの学校行事の意義や目的を見直すきっかけにもなったとも言えます。
児童・生徒にとって、より実りある修学旅行を模索していきたいですね♪