「総合的な探究の時間」は学習指導要領の改訂にともなって2022年度から登場した授業です。
具体的には、高校のカリキュラムに組まれている「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」に変わることになりました。
授業は、情報収集や情報分析力を培わせることを目的に、学習者が主体的にテーマを決定、それを解決する形式に基づいて行われます。
引用元:高校での探究学習について詳しく解説| (studystudio.jp)
目次
「探究型教育旅行」のおすすめプログラム3選!
探究学習では、「自然体験や就業体験活動、ボランティア活動などの社会体験、ものづくり、生産活動などの体験活動などの学習活動を積極的に取り入れること」とあるように、体験活動を通して学ぶことが求められています。
しかしながら、学習指導要領にあげられているような体験活動を、学校内だけでおこなうことはとても難しいといわれているため、修学旅行などの「特別活動」において、以前からこのような体験活動がおこなわれてきました。
そこで学校は、修学旅行での体験活動に「探究的な学習」の要素を加えることで、「総合的な探究の時間」で必要とされている条件を満たそうとするわけです。
引用元:修学旅行に「探究的な学習」が求められる理由とは?│トラベルボイス(travelvoice.jp)
本日は、今最もトレンドともいえる『探求型教育旅行プログラム』を3つご紹介いたします!
1.街場のキャンパス(アイ・シー・ネット株式会社)
株式会社 学研ホールディングスのグループ会社、アイ・シー・ネット株式会社は、 全国の高等学校に導入された「総合的な探究の時間」に連動させた探究型教育旅行のプログラムを開発しています。
多くの方にプログラムを情報提供するため、プラットフォームの役割をもったウェブサイト「街場のキャンパス」を2024年7月23日(火)に開設いたしました。
アイ・シー・ネットが開発する教育旅行プログラムとは?
国内外の社会課題解決プロジェクトの経験やネットワークを活かし、観光がメインの修学旅行ではなく、生徒が訪問先の地域課題を調査、考察し、課題についてより身近なものとして理解し、解決向けた提案を行うプログラムを開発しています。
学校現場の中で生徒が学ぶ社会課題は、概念として理解しても実感が持てず、どこか他人事として捉えてしまうという声を聞きます。
アイ・シー・ネットが開発するプログラムは、「顔の見えないどこかに住んでいる誰かの社会課題」ではなく、自分と地続きの世界で生活する「特定の個人、顔の見える特定個人の困りごと」に着目し、生徒がより身近に、自分事として課題を捉え、課題に向き合う難しさや簡単に解決できないもどかしさも十分に感じられるように設計しています。
アイ・シー・ネットの探究型教育旅行プログラムの特徴
『誰も答えを知らない社会課題の解決に向けて、自らの興味関心を見つめ、当事者意識を持ち、主体的・能動的に社会にインパクトを及ぼすアクションに結び付ける教育プログラム』
「地域の社会課題」と「教育旅行」を掛け合わせることで、生徒が主体的に取り組み、社会課題解決ができる力を養うオリジナルの教育旅行プログラムを提供しています。
★プレスリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006518.000002535.html
2.探究LAB(株式会社TOKYO EDUCATION LAB)
「探究学習で生徒の可能性を最大限に引き出す」をキーワードに、探求型の修学旅行をプロデュースされています。
旅マエ
修学旅行の行き先と自分の地域を比較しながら、地域課題を発見、解決に向けて対話を通じてファシリテートしていきます。
その他、SDGsのボードゲームの実施などもしています。
旅ナカ
観光を通じて、人との出会いや交流、インタビュー機会を創出した探究課題解決型修学旅行をプロデュースします。
旅アト
修学旅行でインプットした学びと情報を整理、分析して地域参加型のプレゼンテーションまでプロデュースします。
★公式HP:株式会社TOKYO EDUCATION LAB (tokyo-education-lab.co.jp)
3.SDGs/社会問題スタディツアー(株式会社Ridilover)
リディラバのSDGs/社会問題スタディツアーは、全国約100あるツアー先で社会問題の解決を目指す現場に足を運び、問題の当事者や解決のトップランナーと直接関わりながら自分にできるアクションを本気で考えてもらうためのスタディツアーです。
旅マエ
今まさに問題解決に本気で取り組んでいる大人から社会問題のリアルな状況を学び、理想状態とのギャップを自分で埋めるための方法を徹底的に考え抜きます。
- SDGs/社会問題に関心を持つ意義を知る。
- 現場体験のテーマについて社会問題の背景を自分で調べてみる。
旅ナカ
現場体験では、教室の中では味わえない非言語情報(においや温度、または働く人の熱量)や、実際に現場の方の言語情報(リアルなお話し)を得ることができます。
その後のワークショップでは、洗練されたフレームワークを用いながら、生徒が問題解決に向けて主体的に考える仕組みづくりがされています。
旅アト
実際に考えたことのアウトプットの場として、カリキュラムや学校行事と接続していきます。
- 学校行事(文化祭など)で校内外向けに発表
- 学校近隣の地域課題にフィールドを移して同様の取り組みを実施 など
★公式HP:株式会社Ridilover(リディラバ)|社会課題を、みんなのものに。
4.SDGs・探究学習「ヨシストロー作り体験」(株式会社ビーエスシー・インターナショナル)
立命館大学 経済学部 環境経済学「寺脇拓ゼミ」のSDGs推進プロジェクト『ヨシストロー』の普及活動の取り組みを、共同で体験プログラム化!
SDGs達成に向けた環境づくりのために、地域の資源をどのように活用し社会に広めていくのか、大学生の素敵なアイデアから学びます。
旅マエ(事前学習シート/SDGs出張講話)
- 自分の住む地域の現状・課題について調べる
- 自分の住む地域で未利用の資源がないか調べる
旅ナカ(ワークショップ/モノづくり体験)
- プラスチックごみなどの環境問題の現状について学ぶ
- 地域の資源の活用方法やアイデアを生み出す力を学ぶ
- SDGs12の「つくる責任、つかう責任」の観点から、作って終わりではなくどのように普及させるかを学ぶ
旅アト(事後学習シート)
- 自分の住む地域の資源の活用方法について考える
- 2030年に向けた自分の行動目標の作成
- 授業や文化祭で発表したり、生み出したものを販売したりしてみる
プログラム名 | SDGs・探求学習「ヨシストロー作り体験」 |
運営元 | BSCウォータースポーツセンター |
本社 | 滋賀県大津市南船路4-1 |
お問い合わせ | 【学校向け】ヨシストロー作り体験学習 | (bsc-int.co.jp) |
HP | 滋賀・琵琶湖の自然体験学習施設 BSCウォータースポーツセンター (bsc-int.co.jp) |
まとめ
様々な「探究学習プログラム」の中から、おすすめの4つをご紹介いたしました!
「探求」を通じて、この先大きな壁や困難にぶつかっても、ワクワクしながら解決に向かう心と能力を養うことができ、これからの世の中を明るく生きていける術が学べるのでは、と感じました。
生徒様が、自分自身の興味関心のあるものを、とことん探究していってほしいですね!♪