目次
1.「SDGsとキャリア教育」の融合プログラム・「学校ブックオフ」プロジェクト
(一般社団法人日本文化教育推進機構×ブックオフグループホールディングス株式会社)
【概要】
ブックオフグループのリユース事業についてのカリキュラムを作成し、全国の小学生を対象に授業を実施。
ブックオフという身近にあるお店を題材にすることで、社会・環境問題を自分ゴトとして捉えやすく、楽しみながら「循環型社会」の在り方を学べる内容となっている。
【プログラム内容】
◇ブックオフの店員がプロの「査定方法」を伝授!
家にある不要な本を子どもたちに持参してもらい「これを売ったら、いくらになるか」と査定するところから始まります。
子どもたち自身が「家にあるいらない本を買い取って値段を付けるとしたら」を考え、自力で査定した金額をオンラインでブックオフのスタッフに直接プレゼンし、その後、スタッフが「査定方法」をお伝えします。
◇マスターした査定手法をもとに学校に「ブックオフ」を開店!
「仕入れ」「広報」「営業」「経理」…
お店を開店するためにはどんな仕事が必要かを子どもたちがグループごとに企画し、オリジナルの「ブックオフの店舗」を学校にて展開します。
【特徴・ポイント】
その1:「教師が教える」のではなく、「子どもが自ら学びに行く」
・・・子どもたちは体験を通し、クラスメイトと楽しみながら、本をリユースすることを覚えていきます。
ブックオフではなぜ「値段がつけられない本」も無料で引き取るのかに疑問を持ち、その引き取られた本が100%リサイクルされていることを知って、ブックオフが「循環型社会への過渡期」を支えていることを経験的に学べます。
その2:プロジェクトそのものが生きた「キャリア教育」である
・・・学校ブックオフでは、リアルな店舗運営を体験することができます。
「売上を上げるには?」「チームワークを大事にするには?」「集客活動とは?」などを考えるうちに、大人顔負けのアイデアを出してくれることもあります。
その3:教材データ、ツール類一式をすべて提供
・・・GIGAスクール構想時代にぴったりの教材データ、指導案、ワークシート、学校ブックオフの時に使用する仮想通貨「ブッカ」、店舗のぼり制作用のロゴデータ、オリジナルTシャツなど、教材データ、ツール一式を提供しています。
参考URL:「学校ブックオフ」プロジェクトを全国の小学校を対象に開始|プレスリリース (prtimes.jp)
2.体験型エンタメ学習プログラム「SDGsは謎解きで学べ!」
(キャリア教育コーディネーター/かげたろー)
【概要】
子どもたちが次々に出題される「謎解き」を解き明かし、その謎の答えが「SDGsの学び」に繋がるという新感覚の体験型エンタメ学習プログラムです。
【プログラム内容】
◇謎解きにチャレンジ!
実際に出題される謎解きは、各SDGsの項目でも重要なキーワードが虫食い部分に設定されており、「謎解きの先にSDGsの学びがある仕組み」になっています。
◇制限時間が経ったら謎解きの答え合わせ・解説!
ここでは謎解きを成功した子どもたちは「解けたーーー!」など喜び、逆に解けなかった子どもたちは「次こそは!」と少し悔しがるシーンが印象的です。
◇謎解き解説後、SDGsについての解説
SDGsの基礎的な内容と共に、謎解きの答えで出てきた重要なキーワードなどについて簡単に触れる、というパートです。1~2分ほどのコンパクトな解説で、子どもたちに「なぜ今SDGsが大事なのだろう?」という考えるきっかけを作ります。
【特徴・ポイント】
その1:子供たちが謎解きで授業に夢中になる
・・・子どもたちが謎解きに意欲的に取り組み、最後まで飽きずに授業に参加します。
また、謎解き自体も様々なジャンルを用意しているため、常に新鮮な気持ちでチャレンジできます。
その2:チャット機能を使った相互的なコミュニケーションがある
・・・本学習プログラムは基本的に「ZOOM」や「Google Meet」を使用するため、チャット機能もフル活用します。
子どもたちは手元のタブレットから自分の意見や感想を書き込み、感じたことや学んだことを次々にアウトプットします。
他の人のチャットも見ることができるため、生配信を見ているような感覚で授業に望めます。
その3:「なぜ?」「どうしてだろう」という考える機会がたくさんある
・・・「もしインターネットが無かったら、みんなの暮らしはどうなるかな?」・・・このような質問を、授業の要所で投げていきます。
チャットに考えたことを書き込んでもらい、ファシリテート側が意見に対してコメントをする、という方法で進行するので、オンラインでもテンポ良く意見交換が可能となります。
参考URL:【SDGs×謎解き】遊んで学べる!体験型エンタメ学習プログラム『SDGsは謎解きで学べ!』とは? – (asomanactive.com)
3.キャリア教育プロジェクト「2022年度キャリアチャレンジデイ On-Line Meets」
(キャリアリンク)
【概要】
全国の学校と企業をつなぐオンライン授業を実現するキャリア教育プロジェクトで、コロナ禍で職場体験ができない全国の中学校の課題に応えるために、2020年にスタートした。
1回の授業で地域の異なる3校と6企業をオンラインで同時につなぐというスタイルで、プロジェクトの新しいスキームが評価され、昨年には、経産省主催「キャリア教育アワード2021」コーディネーターの部で「経産大臣賞」を受賞した。
【プログラム内容】
◇教員による事前3時間の授業
生徒は自分が話を聞きたい企業・団体の事業やSDGsの取り組みを学び、講師へのインタビュー内容を考える。
◇オンライン授業
1回につき3中学校、6企業・団体をつないで、各企業・団体の社会での役割やSDGsの取組みや、講師自身の具体的体験や仕事に必要な能力などの話を聞き、自分を成長させるための「生き方」について考える。
【特徴・ポイント】
その1:普段関わることのないコミュニティーとふれあえる!
・・・生徒が他校との交流ができることに加え、参加企業・団体にとっても日ごろ触れることのないステークホルダーである中学生に対して、直接話をする機会を通して、企業への信頼や企業価値を高める効果がある。
その2:事前・事後学習含めトータルサポート!
・・・教員が行う事前・事後授業でそのまま使える指導案の提供、スライド、ワークシート、映像教材などをすべて無償で提供。
当日の接続調整やオンライン授業のICTサポートも行う。
その3:参加企業へのサポートも充実!
・・・協力企業・団体に対しては、企業講師の授業スライド作成のサポート、効果的な「オンライン型」授業のための講師研修、ドライラン実施、授業当日のサポート、アンケートまとめ、広報素材・WEB掲載の提供をパッケージで提供する。
参考URL:キャリアリンク、全国の中学校対象に「SDGs×キャリア教育」のオンライン授業実施 | ICT教育ニュース (ict-enews.net)
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いかがでしたでしょうか?
SDGsとキャリア教育は新学習指導要領においても重要視されている項目であり、その2つが融合されているプログラムは学びが多そうだな、と感じました!
引き続きよろしくお願いいたします。