【今注目】「防災教育」ができる全国でおすすめの防災学習施設5選!

令和6年1月1日に発生しました「能登半島地震」において犠牲になられた方々に、深く哀悼の意を表すとともに、被災された多くの皆さま方にお見舞い申し上げます。
また、一日も早く復旧・復興がなされますことを、心よりお祈り申し上げます。

「防災教育」の歴史

2011年に「東日本大震災」が起きてから、学校教育の場で「防災教育」という言葉を多く聞くようになりました。
さらに、2016年に発生した「熊本地震」や、記憶に新しい2024年の「能登半島地震」でも、大きな被害がありました。
この10年間で「防災教育」に対する親や地域からの社会的な需要が高まってきていると言えます。

学校における「防災教育」の実施状況

文部科学省の調査によると、小学校・中学校・高等学校で防災の指導をしている学校はほぼ100パーセント近くになっています。

ただし、これには学級活動の中の避難訓練も含まれています。

理科や社会科などの教科に取り入れて教えているところは半分近くにすぎません。

学校行事における「防災教育」

小・中・高ともに、実施の割合が高いのは「学校行事」での実施です。

「学校行事」の実施というと、主に修学旅行や校外学習などの「教育旅行」が挙げられます。

教育旅行先では、実際に被害をうけた地域や人々からの当時の話を聞くことが出来たり、当時の被害の様子などを見学することができるのが魅力です。

本記事では、学校団体受入可能な全国の防災学習センターを5か所ご紹介したいと思います♪

【学校団体OK】全国でおすすめの「防災教育」施設5選

  • ①岩手県│東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」
  • ②東京都│東京臨海広域防災公園「そなエリア東京」
  • ③大阪府│大阪市立阿倍野防災センター「あべのタスカル」
  • ④兵庫県│人と防災未来センター
  • ⑤熊本県│熊本地震震災ミュージアム「KIOKU」

①岩手県│東日本大震災津波伝承館

東日本大震災津波伝承館は、2011年3月11日に発生した東日本大震災津波の悲しみを繰り返さないためにつくられました。「命を守り、海と大地と共に生きる」をテーマに、様々な展示がされています。

体験施設名 東日本大震災津波伝承館「いわてTSUNAMIメモリアル」
入館料 無料
定員 一度に案内できるのは2クラスまで
所要時間 約60分
住所 岩手県陸前高田市気仙町字土手影180番地(高田松原津波復興祈念公園内)
施設HP 東日本大震災津波伝承館 (iwate-tsunami-memorial.jp)

 

②東京都│東京臨海広域防災公園「そなエリア東京」

そなエリア東京は、地震災害後の支援が少ない時間を生き抜く知恵を学ぶ防災体験学習ツアー「東京直下72hTOUR」を中心とした防災体験学習施設で、被災地や避難所の様子を再現した実物大のジオラマ展示などもあります。

体験施設名 東京臨海広域防災公園「そなエリア東京」
入館料 無料
定員 1回のご案内につき45名様まで
所要時間 約60分
住所 東京都江東区有明3丁目8番35号 東京臨海広域防災公園管理センター
施設HP 防災体験学習(そなエリア東京) | 東京臨海広域防災公園 (tokyorinkai-koen.jp)

 

③大阪府│大阪市立阿倍野防災センター「あべのタスカル」

1995年に発生した阪神・淡路大地震以降、関西でも東南海・南海地震の発生が危惧される中、地震をはじめとした大災害に対する防災知識と技術に対するニーズに応えるため、総合的な体験を通して学ぶことが出来る施設です。

体験施設名 大阪市立阿倍野防災センター「あべのタスカル」
入館料 無料
定員 要問合せ
所要時間 人数により調整
住所 大阪市阿倍野区阿倍野筋3丁目13番23号 あべのフォルサ 3F
施設HP 大阪市立阿倍野防災センター:ホーム (city.osaka.jp)

④兵庫県│人と防災未来センター

人と防災未来センターでは、阪神・淡路大震災で起こったことや、子どもたちに伝えなければならないことを見ていただくことになっています。

そして、二度と再びこのような災害が起こらないように、いろいろな知恵や知識をわかりやすく発信して、災害に強いまちづくり、地域づくり、そして私たち自身の準備に役立つ取り組みを行います。

体験施設名 人と防災未来センター
入館料 小・中・高校生は無料

※大人は入館料が必要です

※引率教員、同行の旅行会社社員は無料で入館いただけます

定員(最少催行人数) 20名~
所要時間 60分~120分(体験コースにより異なります)
住所 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
施設HP 人と防災未来センター (dri.ne.jp)

⑤熊本県│熊本地震震災ミュージアム「KIOKU」

熊本地震震災ミュージアムKIOKUは、2023年7月15日にオープンしました。

2016年に起きた「熊本地震」の記憶や経験、得られた教訓を確実に後世に伝える回廊型のフィールドミュージアム「熊本地震 記憶の廻廊」の中核拠点施設として整備しました。

震災遺物の展示や当時を振り返るシアター、震災遺構、各種プログラムを通して、熊本地震の被災の様子、その発生メカニズム、そして防災について学び、人と自然との共生のあり方について学ぶことができます。

体験施設名 熊本地震震災ミュージアム「KIOKU」
入館料 大人 500円、県外中高生 400円、県外小学生 300円

※県内小中高生無料

定員 1回あたりの定員は40名様
所要時間 約60~90分
住所 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽5343-1
施設HP KIOKU | 熊本地震震災ミュージアム (kumamotojishin-museum.com)

【pick up!】BSCウォータースポーツセンターの「防災教育」

滋賀・琵琶湖の自然体験学習施設「BSCウォータースポーツセンター」の「防災教育」とは?

 

自らの命を守る「ライフジャケット着用義務」のルールを守る

⇒日本一大きな湖「琵琶湖」でのウォーターアクティビティはとても人気で、毎夏全国からたくさんの人々が訪れます。

 

残念なことに、琵琶湖での水難事故は毎年発生していますが、その原因のほとんどは「ライフジャケット」を着用していなかったことが挙げられます。

 

私たちBSCウォータースポーツセンターは、琵琶湖でのウォータースポーツの体験中、そして体験後の閉校式の際に、児童・生徒に「川や湖で遊ぶときは、必ずライフジャケットを着用するように!」と伝えています。

 

「ライフジャケット着用義務」のルールを通じて、自然の危険性を学び、自分の身を守る力をつけることができます。

 

※詳しくは公式HPの教育旅行ページをcheck!https://bsc-int.co.jp/nature/education

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自然災害の中でも、地震や津波、風水害や火山災害などがありますが、生徒様の生活圏で過去に発生した災害についても理解し、地域性を踏まえた備えや対応方法を理解することが重要だと感じました。

災害が起こったときに自ら実践できる環境を整えるためにも、これからも防災に関する取り組みは積極的に行うべきといえるでしょう。