教育における「農林漁業体験」は、 農林水産物の生産現場に関する関心や理解を深めるだけでなく、国民の食生活が自然の恩恵の上に成り立っていることや食に関わる人々の様々な活動に支えられていること等について理解を深める上で重要とされています。
農林漁業体験をすることは、食べ物に対する意識の変化や関心の高まりと関係しているという研究結果がいくつか報告されています。
そもそも「漁業体験」とは?
「漁業体験」とは、漁師さんの指導のもと、定置網漁の船に同乗し、網を引いたり、魚をすくい上げたりする体験をします。
そしてとれたての生きている魚を捌き、刺身に、汁に、焼き魚にして漁師さん共に食べる、これ以上の鮮度はない贅沢な食体験することができます。
そのほか刺し網漁・籠網漁・延縄漁・たこつぼ漁・養殖漁給餌・一本釣り・船釣り等、地域ごとに違った漁業体験プログラムを楽しめるのも魅力です。
また、漁村での生活や漁業の現状について学び、食育を通じて漁食文化に対する理解を深めることができます。
引用元:漁業体験 – 全国ほんもの体験ネットワーク (honmono-taiken.com)
全国でおすすめの「漁業体験施設」5選
本記事では、その中でも「漁業体験」にフォーカスし、特に中学生におすすめの体験学習施設を情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください!!
岩手県│久慈市
「サッパ船」と呼ばれる小型の漁船に乗り、『刺網漁』を体験します。
雄大な太平洋で北三陸の景色を楽しみながら、海の達人と一緒に豪快な体験を楽しみましょう!
体験メニュー名 | 漁業体験 |
料金 | 4,000円/1名 |
定員(最少催行人数) | 2名~ |
受入時期 | 7月1日~9月30日 |
実施場所 | 久慈市横沼漁港 |
お問い合わせ先 | (一社)久慈市ふるさと体験学習協会 TEL 0194-75-3005 |
千葉県│館山市
館山湾は昔から地引網漁が盛んだったが、現在はこの漁を行っている漁師は少なくなりました。
多々良海岸沖に仕掛けた地引網を手繰り寄せて浜までみんなで引き上げるプログラム。
地引網の漁法の仕組みを理解し、南房総に生息する魚類を観察することが可能です。
体験メニュー名 | 地引網漁体験 |
料金 | 要お問い合わせ |
定員(最少催行人数) | 最大100名まで |
受入時期 | 5月~10月 |
実施場所 | 富浦漁港に集合→多々良海岸 |
お問い合わせ先 | 館山体験交流協会 |
福井県│若狭市
若狭地方の伝統漁法として知られてる『大敷網』。
大敷網漁の漁船に乗り、漁師と一緒に網を引く漁業体験。
この漁法の仕組みを知ることで、魚の習性や生態系を学ぶことができます。
漁業の喜びや大変さを理解する職場体験にもなります。
体験メニュー名 | 大敷網漁体験 |
料金 | |
定員(最少催行人数) | 最少5人〜最大30人 |
受入時期 | 4月中旬〜10月中旬 |
実施場所 | 福井県三方郡美浜町丹生沿岸 or 美浜町日向沿岸 |
お問い合わせ先 | 旅工房 | 福井県若狭路 心あたたまる職人の旅づくり |
滋賀県│高島市
針江漁港から出港する漁船で行われている小糸(こいと)漁。
春は、小鮎の季節です。漁師と網を一緒にあげて、ピチピチの魚を捕ります。
網に掛かった魚を外すのは、一仕事です。
体験メニュー名 | 針江漁港で漁業体験 |
料金 | 体験料:半日2,300円/1日3,000円/1日+野外調理4,000円 |
定員(最少催行人数) |
1回あたり : 10~20名/1日あたり : 30名
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受入時期 | 4月~6月 |
実施場所 | 高島市新旭町針江 針江漁港 |
お問い合わせ先 | (公社)びわ湖高島観光協会 TEL0740-33-7101 |
鹿児島│垂水市
カンパチ養殖生産量日本一を誇る垂水の漁業を学んでほしい、と垂水市漁協がブルーツーリズムの一環として取り組んでいる「養殖カンパチの餌やり体験」。
漁船1隻あたり10名ずつ乗り分け、鹿児島のシンボル桜島の前に浮かぶイケスでカンパチの餌やりを体験します。
イケスに向かって餌を投げいれるたび、カンパチが湧き上がるように群がる様子は大迫力です。
「魚さばき体験」では、その日の朝獲れたばかりの新鮮なカンパチを漁協職員が三枚におろすところを見学。
カンパチを刺身に切り分けた後の試食タイムには、子どもたちの笑顔がこぼれます。
体験メニュー名 | 垂水漁業体験 |
料金 | 漁業体験として4,200円(税込) |
定員(最少催行人数) | 160人(それ以上は要相談) |
受入時期 | 4月~11月末まで |
実施場所 | 鹿児島県垂水市海潟643-6(海潟漁港) |
お問い合わせ先 | 垂水市漁業協同組合 (tarumizugyokyou.com) |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
小・中学生を対象とした研究では、農林漁業体験に取り組むことで、食べ物を大切にする意識や食べ物への関心をもつようになることが報告されています。
漁師の人口も減っていることから、次世代の担い手が増えるきっかけになれば…
より実りある教育旅行を目指して、今後も情報発信してまいります!
引き続きよろしくお願いいたします。