知らない人と初めてコミュニケーションをとるときは緊張するし、何を話していいか分からないものです。
そこで社内研修やチーム・クラス分けなどでおすすめしたいのが「コミュニケーションゲーム」です。
この記事では、チームビルディングでも使われているコミュニケーションゲームを、大手企業の事例を交えながら紹介していきます。
目次
コミュニケーションゲームを行うメリット
コミュニケーションゲームとは、複数人で会話をしながら行うゲームのことです。
まずはコミュニケーションゲームを行うメリットから説明していきます。
良い関係性の構築
コミュニケーションゲームを通して仲良くなることで、良い関係性が構築されます。
初対面の人と話さなければならないとき、「とりあえず天気の話をしてみるけど、お互いに会話が続かず黙ってしまう」という気まずい経験は誰しもあります。
最初にコミュニケーションゲームをしておけば、気まずい空気が一掃され、話しやすい空気になります。
初対面でも良い関係性を構築するきっかけになります。
また、初対面でなくても職場の人やクラスメイトなど、なかなか共通の話題が無い関係だと、話すきっかけが無いものです。
そんなときもコミュニケーションゲームを行うことで、会話が生まれます。
初対面の人とアイスブレイクや、マンネリ化した関係を打破したい時、コミュニケーションゲームを実施してみましょう。
離職や不登校の減少
ゲームで相互理解ができ問題の発生が減少するので、離職や不登校が減少する効果があります。
転職者が前職を辞めた理由で「職場の人間関係が好ましくなかった」と答えた人は男性で9%、女性で12.5%でした。
※参考:令和2年上半期雇用動向調査
また、不登校の調査(児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査)によると、小中学生の不登校原因で2番目に多いのがいじめ、友人、教師との関係などの人間関係のトラブルです。
このように、人間関係は離職・不登校の大きな原因の一つです。
コミュニケーションゲームを通して人間関係を円滑にできれば、離職や不登校を防ぐきっかけになるかもしれません。
社会人の研修向けコミュニケーションゲーム
職場には仕事をしに来ているとはいえ、同僚とはある程度雑談をして仲良くなっておきたいところです。
雑談のきっかけにコミュニケーションゲームを取り入れるのがおすすめです。
初対面や研修でぴったりなビジネスゲームを3種類紹介します。
自己紹介ゲーム
コミュニケーションを取るなら、お互いのことを知るのが一番の近道です。
今すぐできる自己紹介ゲームの一例を紹介します。
最初に、
- 名前
- 住んでいる場所
- 出身地
- 読んだ本や漫画
- 趣味
- 学生時代力を入れたこと
- 今興味があること
- この仕事(会社)を選んだ理由
- 将来の夢
などの題目を書いた紙を全員に配り、その紙に回答してもらいます。
回答できたら、グループになって書いたことを紹介し合いましょう。
人は誰かと仲良くなりたいとき、共通点を探します。
リモートでは毎日顔を合わせている同僚でもなかなか雑談する機会が無く、お互いを知らないなんてこともあるのではないでしょうか。
自己紹介ゲームを通して「出身地が同じだ!」「私もその本読んだことある」など、会話をするきっかけをつかんでみましょう。
The商社
「The商社」は、4〜6人程度でチームを組んで商社を起業し、他の会社(チーム)との交渉を経て自社を大きくしていくビジネスゲームです。
株式会社ビジネスデザインが開発したゲームで、大企業から中小企業まで300社以上で開催実績があり、チームビルディングおよびリーダーシップ研修などで取り入れられています。
The商社は会社運営シミュレーションゲームとして、相手とWin-Winの関係を築く交渉術を学びます。
ゲームの中で人間対人間、会社対会社のリアルな交渉ができるのです。
ゲームを通してビジネスマンの実務でも求められるコミュニケーションを学んだり、相手の強みを見つけたりしていきます。
トナリノココロ
ビジネスゲーム研修を開発している企業、カレイドソリューションズ株式会社による承認コミュニケーションゲームが「トナリノココロ」です。
仕事をする上で大切な、他者への理解やチーム内での協調性などを学ぶために開発されました。
内容はとある企業の社員に扮した参加者たちがコミュニケーションを取りながら、ある課題解決を目指すというゲームです。
ゲームの中では承認の仕組みがルール化されていて、参加者たちはルールを通して他者を承認することの大切さ、承認されるためのコミュニケーション術などを学んでいきます。
課題解決のためには、自分の目標だけでなくチームの目標も追う必要があります。
小学生から高校生向けの簡単なコミュニケーションゲーム
学生であってもクラス替えや初めての部活では、お互いに不安なものです。
学生にもコミュニケーションゲームはぴったりです。
次は学生向けの簡単なゲームを紹介します。
伝言ゲーム
順番に伝えたいことを伝言で伝えていくのが「伝言ゲーム」です。
先頭の人から始まり、二番目、三番目、四番目……最後の人まで同じ内容を伝えます。
2チーム以上で競ってもいいですし、1チームでも最後まで伝えられるかどうかを楽しむのもいいでしょう。伝言ゲームは言葉や文章だけでなく、絵に変えても楽しいゲームです。
イヤホンをした相手に伝言を伝えていく「伝言ゲーム」では、相手は口を見て伝言を受け取るため、難易度が上がります。
最後までそのまま伝えられればいいのですが、途中で変な文章や絵に変わることもあります。
失敗も面白いのがこのゲームのいいところです。楽しくコミュニケーションをとってみましょう。
謎解き脱出ゲーム
「謎解き脱出ゲーム」とは集まった仲間たちと一緒に謎を解きながら、制限時間内に空間からの脱出を目指す体験型ゲームです。
アニメや漫画のストーリーと連動し、好きなキャラクターと脱出を目指すコラボも好評です。
元々は遊園地やイベント会場などの場所に集まってから謎を解くゲームでしたが、現在はオンラインで離れた友達やたまたま出会った人とも楽しめます。
謎解きは会場にあるものや映像などを参考に行いますが、成功率は決して高くはありませんし制限時間もあります。
だからこそ、謎解きや脱出に成功したあとの達成感がクセになるゲームです。
共通点探しゲーム
「共通点探しゲーム」とは、2人1組あるいはチームを組み、限られた時間の中でお互い・チーム内の共通点を探すゲームです。
共通点が分かったら、あとでみんなの前で発表します。
まずは自己紹介から始め、一通り話終えたら共通点を探っていきましょう。
例えば、住んでいる場所、兄弟姉妹の有無、飼ってるペット、昨日の夕飯で食べたもの、好きなアニメ・漫画、最近買ったゲーム、好きなYoutuber、中学時代の部活、今興味があること……共通点は何でもかまいません。
人はお互いに似ているところを見つけると親近感を抱きます。共通点をきっかけに友達を増やしていきましょう。
オンライン・リモートのコミュニケーションは良くない?
オンラインやリモートのコミュニケーションで考慮すべきポイントを説明します。
まず全員が通信手段を持っていることが前提になります。
音声だけでなく映像も送受信するには、お互いにWi-Fi環境がある場所で行うのがベストです。
通信状況によってはタイムラグが生じてゲームに支障をきたすことがあります。
通信状況が問題ないかどうかも事前に確認しておきたいところです。
また、雰囲気を伝えられないため、複数人でコミュニケーションゲームを行うと、一人が延々と話し続けている、あるいは一言しか話していない人がいるなどといったことも起こる可能性があります。
順番に行いやすい自己紹介以降は、一人ひとりが積極的に発言するようにする、発言していない人がいたら配慮する、などの工夫を心がけましょう。
まとめ
社会人も学生もチームワークが重要です。
初対面でコミュニケーションゲームを行い、互いに話しやすい空気を作っていきましょう。
BSCウォータースポーツセンターは、企業や学校などの団体に向けてチームビルディング研修を行っています。
琵琶湖でのウォータースポーツやバーベキュー、テント貼り、ウォーキングなどのアクティビティは、チーム内の距離を縮めるのにぴったりです。
さまざまな研修プログラムを用意しているので、楽しむだけでなくビジネス思考やコミュニケーション術なども同時に学べます。
アクティビティの中にはチーム一丸で取り組まねばならないものも存在します。
協力して研修を終えたら、チーム内の空気がよい方向に向かうはずです。
研修場所を探している担当者様は、ぜひ琵琶湖でのチームビルディングもご検討してみてください。