【修学旅行】沖縄でおすすめの体験学習施設12選|高校生にぴったりの体験施設をピックアップ

高等学校の修学旅行の行き先は九州方面が多く、中でも沖縄は不動の人気です。

単なる観光にとどまらず、沖縄での体験学習を取り入れる学校が多くなっています。

沖縄での体験学習は、ジャンルも豊富で沖縄ならではの『平和学習に関する体験』『歴史・文化に関する体験学習』『産業・キャリア学習に関する体験』などがあります。

さらに、沖縄の綺麗な海を堪能できる『自然・環境体験学習』も修学旅行生には人気のジャンルです。

本記事では、高校生におすすめの体験学習施設を4つのジャンルに分けて選びやすいように12施設の情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください!

沖縄への教育旅行の魅力とは?

沖縄は、日本とアジアの結節点にあり、130年ほど前までは、琉球王国として、アジアの様々な国や地域と独自の外交、交易を展開してきました。

また、日本の南西に位置する沖縄は、東西1,000km、南北400kmもの広大な海域に、大小160余りの島々が点在しています。

修学旅行生の皆さんが、人生の多感な時期に、沖縄を五感で体験されることによって、生きる力、未来を創造する力を育むことが期待できます。

引用元:おきなわ修学旅行ナビ https://education.okinawastory.jp/

沖縄の「平和学習」に関する体験学習3選

沖縄戦で多くの尊い命を失った沖縄。
本島南部には、戦争当時使われた陣地壕や、住民が避難したガマ、慰霊の塔などの戦跡が多く残り、県内外の児童生徒たちの平和学習などに活用されています。

まず、沖縄の平和学習に関する体験学習を3つご紹介します。

  • ひめゆり平和祈念資料館
  • 平和講話海軍壕で戦争と平和を考えるツアー
  • 寸劇で学ぶ沖縄戦

ひめゆり平和祈念資料館 平和講話

ひとりの元ひめゆり学徒に注⽬して、その⽅の戦争体験を紹介する内容です。

講話のなかで必ず、証⾔映像(10~15分程度)を視聴します。

証⾔映像や写真などを使いながら、当時の学校⽣活、沖縄戦の体験、沖縄戦を⽣き残って後の体験(戦後)を、当時の生徒たちの考え方や気持ちに注目してお話しします。

ひとりの体験者のストーリーを通して、戦争の悲惨さや体験者の平和への思いを知ることができます。

体験施設名 ひめゆり平和祈念資料館 多目的ホール
料金 資料館入館料のみ
【入館料(20人以上)】
小中学生 110円/高校生200円/大人400円
定員 20~200人
開催時期 以下の期間を除く通年
※年末年始/旧盆/ひめゆりの塔慰霊祭期間(6月21~24日)
所要時間 約40~45分
詳細ページ https://education.okinawastory.jp/experience/6491/

海軍壕で戦争と平和を考えるツアー

昭和19(1944)年に日本海軍設営隊(山根部隊)によって人手で掘られた旧海軍司令部壕で米軍の艦砲射撃に耐え、持久戦を続けるための地下陣地で多くの戦死者が出ました。

戦後、遺骨収集のあと指令室を中心に復元・整備されたこの場所で、戦争と平和について学びます。

体験施設名 旧海軍司令部壕
料金 中学生・高校生/2,000円
その他/3,000円
定員 20~200名
開催時期 通年
所要時間 約90分
詳細ページ https://education.okinawastory.jp/experience/6580/

寸劇で学ぶ沖縄戦

平和祈念公園やガマなど、沖縄南部の戦跡で、プロの役者が寸劇を交えたガイドを行います。

寸劇の一部は、話を聞く生徒も、その場で参加出来るようになっています。

劇ならではのリアリティや迫力、戦跡の背景にあるストーリーをお届けします。

これまで学生は聞くだけだった平和学習ですが、生徒も劇に参加することで、主体的に考えることやアウトプットの機会を提供します。

体験施設名 沖縄南部の戦跡(平和祈念公園等)
料金 NPO法人自然体験学校までお問い合わせください
定員 80名程度まで
開催時期 通年(年末年始を除く)
所要時間 約1時間
詳細ページ https://education.okinawastory.jp/experience/6569/

沖縄の歴史・文化に関する体験学習3選

140年ほど前は、 琉球王国という独立国だった沖縄県。
他国の影響を受けながら育まれ、 戦争により大きく変貌した独自の歴史があります。

特に、日本とアジアの中間にあるため、古くから海外交易がさかんに行われていました。
今も残る伝統工芸や芸能からは、琉球王国の面影が感じられます。

中国の影響を受けた沖縄では、行事や神事は、今も旧暦で行われており、人々の暮らしには、先祖代々、地域に受け継がれた伝統を大切にする心が息づいています。

次に、沖縄の歴史・文化に関する体験学習を3つご紹介します。

  • 斎場御嶽 案内ガイド

  • エイサー体験

  • 中国と琉球王国の長い交流の歴史・文化を体験するツアー

斎場御嶽 案内ガイド

琉球王国や聞得大君の聖地巡拝の行事を今に伝える「東御廻り」の参拝地として、現在も多くの人々から崇拝されている斎場御嶽にまつわる神話、琉球王国の歴史や精神文化などをガイド案内致します。

体験施設名 斎場御嶽
料金 団体割引料金で1人 800円
*20名以上の場合
定員(最少催行人数) 制限なし
開催時期 通年
所要時間 50分程度
詳細ページ https://education.okinawastory.jp/experience/12275/

エイサー体験

エイサー体験では、思いが込められた勇壮な振り付けや、掛け声などを指導します。

曲目の『唐船どーい』という曲は、沖縄の交易時代に唐から帰る進貢船を迎える民衆の気持ちを表した曲で、その時代背景を映しています。

おきなわワールドは、沖縄で独自に発展してきた伝統芸能や工芸を後世に受け継ぎ、世界へ発信しています。

体験施設名 おきなわワールド施設内 エイサー広場
料金 1,100円(消費税込み)
定員(最少催行人数) 10~100名
開催時期 通年
所要時間 約60分
詳細ページ https://education.okinawastory.jp/experience/10538/

中国と琉球王国の長い交流の歴史・文化を体験するツアー

那覇市制70周年記念並びに那覇市と中国福州市の友好都市締結10周年記念事業として平成4(1992)年9月に開園された福州園では、古来中国の風景や建築物が伝統的手法で表現された園内で樹木や草花で演出された四季の景観を観察し、沖縄と中国の交流の歴史について学ぶことができます。

体験施設名 福州園
料金 中学生/高校生:2,000円
その他/3,000円
定員 20~200名
開催時期 通年
所要時間 90分
詳細HP https://education.okinawastory.jp/experience/6578/

沖縄の産業に関する体験学習3選

沖縄県では、温暖な気候を利用した農業や畜産業、美しい海の恩恵を受けた漁業が盛んに行われています。

産業全体に占める割合はそれほど高くありませんが、他県にはない珍しい農林水産物が流通しています。

暖かな気候を利用した農業や美しい海の恩恵を受けた漁業、自然や伝統文化を活かした観光業など、沖縄ならではの産業について学ぶことができます。

沖縄で産業学習ができる体験施設として、次の3つが挙げられます。

  • 久米島紬体験(国指定重要無形文化財)

  • MRO Japan 機体整備工場見学ツアー

  • 海洋科学に関わる仕事について学びたい!

久米島紬体験(国指定重要無形文化財)

15世紀後半に久米島に伝わった久米島紬は、島を代表する工芸品。

国の重要無形文化財に指定された絹織物は、島の自生する植物による染色が特徴の一つとされています。

久米島紬がなぜ国の重要無形文化財として指定・保存されているのかを知り、今もなお、織り続ける織り子さん達に『染め・織り』の職人技を体験していただきます。

体験施設名 一般社団法人 久米島町観光協会
料金 3,000円
定員(最少催行人数) 11~49名
開催時期 通年
所要時間 2~2.5時間
施設HP https://education.okinawastory.jp/experience/6575/

MRO Japan 機体整備工場見学ツアー

航空機整備の現場の見学を通じ、航空機の安全への取り組みを体験できます。

その他、ライフベスト着用体験を通じた安全啓蒙や沖縄県航空関連産業クラスターの取り組みへの理解促進にも役立ちます。

体験施設名 MRO Japan格納庫 (沖縄県航空機整備施設)
料金 ツアー内容により異なる
定員(最少催行人数) 最大45名
開催時期 通年*年末年始を除く
所要時間 約90分
詳細HP https://education.okinawastory.jp/experience/17290/

海洋科学に関わる仕事について学びたい!

海洋観測技術員の経験を持つスタッフが、研究船に乗り込み調査研究に携わった自らの体験を基に「海洋科学のお仕事」を紹介するキャリア教育プログラムです。

これまで知る機会の少なかった海に関係する新たなキャリアを理解することで将来の選択肢を増やすほか、「海」への向き合い方にも新たな変化が期待できます。

体験施設名 JAMSTEC(GODAC 国際海洋環境情報センター)
料金 無料
定員 120名まで
開催時期 月曜日・祝日・年末年始の休館日を除く全日
所要時間 60~90分程度
詳細ページ https://education.okinawastory.jp/experience/10296/

沖縄の自然体験・環境学習3選

美しい砂浜と青のグラデーションが印象的な沖縄の海。

このように美しい海も近年、環境問題が深刻化しており、その一つが、開発現場や農地からの赤土流出の問題。

その一つが、開発現場や農地からの赤土流出の問題。

赤土は南西諸島特有の土壌で、雨によって侵食されやすく、いったん流出するとすぐには沈みません。海や砂浜を赤く染めて景観を損なうばかりか、赤土が堆積すると魚やサンゴが生きられなくなります。さらに養殖もずくなどの水産業にも悪影響を及ぼします。

このような状況を受け、沖縄県は条例を制定し、赤土の流出を抑制しようと努力しています。

見事な景観を作り出しているサンゴ礁の生態を学び、美しい海をみんなで守ることが大切です。

最後に、アウトドアや自然体験、環境学習の体験施設として、次の3つをご紹介します。

  • ヤンバルクイナ生態観察とやんばるの森観察

  • 海中展望塔とグラス底ボートで海中散策

  • 屋我地島マングローブの自然観察とカヌー体験

ヤンバルクイナ生態観察とやんばるの森観察

ヤンバルクイナ生態展示学習施設において、やんばるの森に住む世界でも珍しい固有生物達を外来集から守った、小さな集落の活動から世界自然遺産登録までの道のりを理解します。

伊部岳登山道の自然観察では、やんばるの森を守った琉球王朝時代の杣山制度や米軍の実弾射撃訓練場阻止行動などの歴史や自然と共生してきた文化などを理解することで、自然環境をも守ることの大切さと共にそのバックボーンとなる平和の大切さを理解するプログラムです。

体験施設名 ヤンバルクイナ生態展示学習施設と伊部岳林道
料金 3,400円(税込)
定員(最少催行人数) 80名
開催時期 通年
所要時間 3時間
詳細ページ https://education.okinawastory.jp/experience/11156/

海中展望塔とグラス底ボートで海中散策

海中展望塔では真横から自然の水族館のように、グラス底ボートでは真上からダイビングをしているような感覚で海中を観察できます。

ブセナの海に生息している熱帯魚や生き物、サンゴを観察することで沖縄の自然の豊かさと環境保全の大切さを考える機会を提供しています。

体験施設名 ブセナ海中公園
料金 中学生:840円/高校生:1,340円/先生:無料
定員(最少催行人数) ボート:72名・海中展望塔:24名/1回あたり
開催時期 通年
所要時間 約1時間~1時間30分
詳細ページ https://education.okinawastory.jp/experience/6478/

屋我地島マングローブの自然観察とカヌー体験

屋我地島の饒平名海岸に広がるマングローブ林を散策しながら、生き物を観察します。屋我地島屋我海岸から二人一組になってカヌーで海に漕ぎだします。回転技などのカヌーのスキルを習得します。
マングローブの生態系の豊かさだけでなく、マングローブの「環境を保全する力」と「海水面上昇に対する脆さ」を学びます。カヌー体験では海に親しみを感じ、海と陸のつながりを実感できるでしょう。

体験施設名 屋我地エコツーネット
料金 4000円(団体料金・税込)
定員(最少催行人数) 半日約80名
開催時期 通年
所要時間 約3 時間
詳細ページ https://education.okinawastory.jp/experience/6533/

まとめ

ここまで『平和学習に関する体験』『歴史・文化に関する体験学習』『産業・キャリア学習に関する体験』『自然・環境体験学習』の4つのジャンルからそれぞれ3つずつ体験学習施設をご紹介しました。

修学旅行の目的は、日頃と異なる環境の中で視野を広めて、自然や文化に触れて集団生活や道徳を学ぶ場とされています。

今回ご紹介した体験学習施設で、生徒1人1人にとって実りある修学旅行になるよう心から願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。