【修学旅行】福島でおすすめの体験学習9選|中学生・高校生におすすめの体験や最新の助成金情報をピックアップ

福島県は、世界で類を見ない「複合災害(地震・津波・原発事故)」を経験した唯一の場所。

複合災害の教訓などから、「持続可能な社会・地域づくりを探究・創造する」という、福島県だからこそ学べる教育旅行プログラムがとても充実しています。

単なる観光にとどまらず、福島での「多様な学び」を求めて訪れる学校は年々多くなっています。

福島での体験学習はジャンルも豊富で、福島ならではの『歴史学習』『自然体験・環境学習』などがあります。

さらに『農業体験・農家民泊』も、コロナ禍が明けたいま、不動の人気のジャンルです。

本記事では、中学生におすすめの体験学習を3つのジャンルに分けて選びやすいように9施設の情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

【民泊特集】全国で民泊ができるおすすめの地域7選│中学生の修学旅行におすすめな場所をピックアップ

福島県への修学旅行がおすすめなワケ

福島県では、「複合災害」の唯一の経験があります。

その教訓から、福島オンリーワンの新しい教育旅行「ホープツーリズム」をすすめています。

「震災・防災学習」という限定的な視点では収まらない、福島の問題を「他人事」から「自分事」へ変化していくためのプログラム設計がされています。

【令和6年度/2024】福島への教育旅行で「助成金」も!

福島県では、福島県内で宿泊を伴う教育旅行を実施する県外の学校に対し、その移動に係るバス経費の一部を補助する「福島県教育旅行復興事業補助金」や、福島県が実施する「福島県教育旅行復興事業」の補助を受け、福島県にて宿泊を伴う修学旅行や合宿を実施する東京都内の学校および部活動等へバス経費の一部を補助する「被災地応援ツアー・福島県教育旅行復興支援事業」もあります!

是非、下記の記事からチェックしてみてください♪

【2024最新】令和6年度「教育旅行」に関する全国の助成金情報まとめ!

福島でおすすめの「歴史学習」3選

国内を二分し、歴史の転換点となった戊辰戦争。

会津は重要な局面となった「会津戦争」の戦場となり、江戸から明治への変遷に重要な役割を果たした地域です。

転んでも起き上がる「会津藩の精神」からは、未来に向けて必要な視点や現代を生きる私たちが考え続けていくべき視点を学ぶことができます。

まず、福島でおすすめの「歴史学習」を3つご紹介します

  • 鶴ヶ城
  • 會津藩校日新館
  • 飯盛山

鶴ヶ城

難攻不落の名城、会津若松市のシンボル

会津戦争では、約1か月に及ぶ籠城戦が繰り広げられ、新政府軍の猛攻にも耐えた名城です。

天守閣の内部は郷土博物館にもなっており、貴重な文化遺産の展示から歴史を読み解く力を養うことができます。

体験施設名 鶴ヶ城
入館料 鶴ヶ城天守閣・茶室麟閣共通券:大人520円/小中学生150円

【団体】

①30名~99名:大人520円/小中学生150円

②100名以上:大人410円/小中学生120円

※鶴ヶ城天守閣のみ:大人410円

開催時期 通年
所要時間 約60~90分
アクセス JR磐越西線「会津若松駅」から「まちなか周遊バスハイカラさん」で約20分

⇒「鶴ヶ城入口」下車⇒徒歩約5分

参照ページ https://www.tsurugajo.com/tsurugajo/

會津藩校日新館

「ならぬことはならぬ」の精神が学べる全国有数の名門藩校

1803年、人材育成を目的に建設された会津藩の最高学府。

当時の施設を忠実に復元した現在も日新館では、当時の学習の様子を見学できるほか、弓道や座禅体験も可能。

「ならぬことはならぬ」に象徴される会津武士の心構えや当時の武士の生き方を学ぶことができます。

体験施設名 會津藩校日新館
入館料 大人620円/中高生500円/小学生450円
開催時期 通年
所要時間 約60分〜90分
アクセス JR磐越西線「会津若松駅」から「会津バス」で約30分
参照ページ https://nisshinkan.jp/

飯盛山

戊辰戦争に散った、白虎隊の霊が眠る地

白虎隊の悲劇の舞台として知られる飯盛山。

城下町を一望できる小高い山で、自刃した白虎隊が眠る白虎隊十九士の墓や、国指定重要文化財のさざえ堂など、数多くの史跡が残っています。

体験施設名 飯盛山
入館料 ◎団体料金:大人30名様以上210円/200名様以上170円

◎修学旅行特別料金:中・高校生150円/小学生100円

開催時期 通年
所要時間 約60~120分
参照ページ https://www.gurutto-aizu.com/detail/393/index.html

福島でおすすめの「自然体験・環境学習」3選

1888年の磐梯山噴火は、大きな被害をもたらした一方、桧原湖や五色沼などの小沼群を形成し、美しい自然が織りなす景観をもたらしました。

大自然でのアクティビティはもちろん、自然がもたらす「脅威」と「恵み」の二面性を体験することで、持続可能な自然と人間との共生への気づきと学びを得ることができます。

次に、福島でおすすめの「自然体験・環境学習」を3つご紹介します

  • 五色沼自然探勝路の散策
  • 磐梯山登山
  • コミュタン福島

五色沼自然探勝路の散策

磐梯山の北側に広がる裏磐梯には、磐梯山の噴火で生まれた湖沼群が点在しています。

五色沼は、神秘的なエメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く沼をめぐるトレッキングコースが整備されています。

専門ガイド付きの散策(有料)では、湖沼群の成り立ちや生態系の変化、自然を楽しむためのマナーも学ぶことができます。

お問い合わせ 磐梯朝日国立公園裏磐梯ビジターセンター
料金 無料 *専門ガイド付きは有料
歩行距離 約3.8km
歩行時間 1時間30分
参照ページ https://urabandai-vc.jp/trekking/1goshiki/

磐梯山登山

磐梯山は福島県を代表する名山です。

磐梯山の北側では明治の噴火による火口壁や噴気など、火山の荒々しい姿を見ることができます。

6つの登山口を備えており、児童や生徒たちの体力や 人数に合わせ最適なコースを選択することができます。

仲間と励まし合いながらあきらめずに頂上を目指す体験は、自らの成長や達成感を味わうことができ、自然相手の様々な変化を前向きに受け止める力を養います。

お問い合わせ 磐梯山ジオパーク協議会
登山について 標高:1,816m/歩行距離:約7.4km/標高差:622m
最適時期 5月下旬~10月下旬
歩行時間 約4時間
施設HP https://www.bandaisan-geo.com/

コミュタン福島

原子力災害からの環境回復と、福島の新しい未来を創造する学びの発信拠点。

体験型の展示や全球型ドームシアターなど、楽しく学べる工夫がされており、福島の復興の歩みをはじめ、正しい放射線の知識、環境問題について、理解を深めることができます。

*展示の説明案内(ガイド)や、体験学習を希望する場合は予約が必要となります。

施設名 福島県環境創造センター交流棟「コミュタン福島」
料金 無料
定休日 月曜日/年末年始
所要時間 約120分
施設HP https://com-fukushima.jp/

【pick up!】BSCウォータースポーツセンターの「環境教育」

滋賀・琵琶湖の自然体験学習施設「BSCウォータースポーツセンター」の環境教育とは?

 

★日本一大きな琵琶湖でウォータースポーツを体験!

⇒比良山と琵琶湖に囲まれた自然の中で、環境負荷の少ないウォータースポーツ体験を通して、自然や環境を大事にする心を学び、豊かな感性を育みます。

 

★SDGs・環境学習「マイプラ」で、プラスチックごみ問題について考える!

⇒“SDGs”を通して、世界や地域の様々な問題について「自分ゴト」として考えるための講話型学習プログラムを、宿泊施設や学校に出張するかたちで提供しています。

*詳しくはコチラ:https://edu.bsc-int.co.jp/2023/01/25/myplus/

 

★立命館大学 環境経済学ゼミとのコラボ!びわ湖環境学習プラン「ヨシストロー作り」が新登場!

 

※詳しくは下記バナーよりcheck!

【学校団体向け│SDGs・環境学習】ヨシストロー作り体験│立命館大学 環境経済学ゼミ×BSC

福島でおすすめの「農業体験・農家民泊」3選

農業が盛んな福島県では、農作業や農家の生活を体験できる農業体験・農家民泊の受け入れが充実しています。

農村の成り立ち、昔ながらの暮らし、食文化、 人々との触れあい・交流を通して、豊かな人間性(思いやり、協調性、自立心)を育むことはもちろん、自然と食の関係性や安全性、持続可能な農業、地域づくり、 都市部と地方の新しい関係づくりなど、 “新しい価値観”への気づきを得ることができます。

福島で農業体験・農家民泊ができるところとして、次の3つが挙げられます

  • NPO法人 喜多方市グリーン・ツーリズム
  • いなわしろ体験学習推進協議会
  • 南会津農村生活体験推進協議会

喜多方市

福島県の北西部・「会津盆地」の北部にある喜多方市

西に飯豊連峰、東には雄国山麓が裾野を広げる豊かな自然に恵まれた地域です。

豊富な伏流水と肥えた土壌、昼夜の寒暖差により、稲作を中心に農業が盛んで、 産地自慢のグリーンアスパラガスは東北一の生産量を誇ります。

また、 多くの受入農家が市内中心部から約20~30分とアクセスがよい地域にあるため、農業体験・農家民泊と市内班別自主研修を組み合わせるこがと可能です。

お問い合わせ NPO法人 喜多方市グリーン・ツーリズムサポートセンター
定員(最少催行人数) 農業体験:300名/農家民泊:150名
開催時期 5月~10月
参照ページ https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/kanko/38882.html

猪苗代町

「磐梯山」と「猪苗代湖」に囲まれた猪苗代町

会津若松市や裏磐梯にも近いことから、行程に合わせて農業体験を取り入れることができます。

田植えや稲刈りをはじめ、「ブルーベリー摘み取り体験」や「雪下キャベツ収穫」、郷土料理「菱巻き作り」など、農業体験のメニューが豊富にあるのも魅力的…!

命を支える食べ物への関心を高め、食育にもつながることまちがいなし!

お問い合わせ いなわしろ体験学習推進協議会
定員(最少催行人数) 農業体験:200名
開催時期 4月~2月末
参照ページ https://www.bandaisan.or.jp/kyouiku/

南会津町

福島県の南西部の高原地帯に位置する「南会津地方」

豊富な雪解け水と昼夜の寒暖差を活かして、地域を代表する特産物「南郷トマト」をはじめとした品質の高い農作物を生産しています。

昔ながらの農家が多く、素朴であたたかい田舎の暮らしと農作業が体験できるのが特徴です。

学校の授業では得られない体験が心の変化へとつながり、豊かな感性を育むことができます。

お問い合わせ 南会津農村生活体験推進協議会
定員(最少催行人数) 農家民泊:250名
開催時期 農作業:4月中旬~11月中旬

雪国生活体験:1月中旬~3月中旬

※気候により異なる場合があります。

参照ページ https://honmono-taiken.com/members/minamiaizu/

まとめ

ここまで、福島でおすすめの「歴史学習」「自然体験・環境学習」「農業体験・農家民泊」3つのジャンルからそれぞれ3つずつ体験学習施設をご紹介しました。

修学旅行の目的は、日頃と異なる環境の中で視野を広めて、自然や文化に触れて集団生活や道徳を学ぶ場とされています。

今回ご紹介した体験学習施設で、生徒1人1人にとって実りある修学旅行になるよう心から願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。